忍者ブログ
トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

東北地方を中心に多大な被害をもたらした地震から数日が経った。この間改めて感じたことは情報の大切さである。地震発生当初、偶然テレビの見れる状況にあり、津波が街を襲う内容もリアルタイムで見た。というか見てしまった。そのときに当然これは大変なことになったと思ったが、帰宅してから次々に入ってくる情報に、これほどまでの災害だったとはと愕然とするばかりである。帰宅中にも全体像が見えていなかったため、海外の地から憂慮している知人に対して都内は大して問題ないから大丈夫と連絡してしまう次第である。

東北当面に偶然出かけてた知り合いが数名いるが、幸いにも全員無事で長距離タクシーに乗って日本海側へ抜けて飛行機や新幹線を使うなどして何とか東京に戻ってきた。地震の特に大きかった地域にいた人も、地震直後からの停電により情報が把握できていなかったため、「超揺れました(笑)」「震源に近い人間です」と緊張感のない無事の連絡をしている。特に被害の大きかった地域の方には言語道断の内容だが、別に彼らが悪いわけではない。情報がない、知らないからそういう判断しかできなかったのだ。津波の被災地の方々は停電が続いて情報が全然ない中で避難所生活を余儀なくされているかと思うとどうすれば彼らを安心させることができるのかと考えてしまう。不安なのは情報がなくて先のことが分からないからである。その不安に起因して都内でも水、パン、インスタント食品、カロリーメイト等栄養食品、チョコ、電池が軒並み完売してしまっている。都内で必要な物資は十分まかなえる物流ラインが機能しているということだが、そうした情報が周知されていないことに起因しているのである。

原発の件や計画停電の件についても、政府や東電の発表が歯切れが悪く、情報が二転三転するから混乱が生じている。一方会見で質問を行う記者も非難を浴びせ罵倒するかのような聞き方で質問をして肝心な情報が出てこない。今回の大災害を受けて被災地の力になるよう何らかの行動したいという人はたくさんいる。しかし、自分の判断で見たままに感じたように皆が行動したら待っているのはカオスである。善意というのは時として独善になり、何の悪意がなくとも悪い結果をもたらすことにつながる。そういった善意が正しい方向を向いて大きな力となるには正しい情報が得られることが重要である。東京の街から明かりが消え、家庭も企業が節電に協力している。これだけの大きなエネルギー、より適切に救援・復興の役に立てばもっと大きなことができるのではないか。

福島の原発の存在をこれまで知らなかった。柏崎や女川、若狭湾といった過去に問題を起こしている原発や、六ヶ所村や東海村といった報道がよくなされている核関連施設しか知らなかった。東京電力の電力の3割以上は原子力発電に基づくものであるというのに、その主要な原発がどこにあるのかを知らなかったのである。だから津波の映像を見ながら女川に原発なかったっけ?という程度で福島のことなど何一つ想像できなかった。無知だから事の重大性を認識できないのである。原発がどこにあるかくらいいつでも簡単に調べられるのだから、知らなかったから、で済むことでもない。結局は関心がなかったから知らなかったという事だろう。自分の生活を支える仕組みについて無知な部分が多すぎ、勉強不足が思い知らされた。

情報は正しい判断を行う上で常に重要、調べる事ができるものは自分で調べるべきだし、なるべく公開されるべきだろう。

今回の件で直近のランニングの大会は軒並み中止。交通機関の情勢が不透明なので仕方あるまい。まだキャンセルの発表はないが、北茨城はかなり震度が大きかった場所のため奥久慈トレイルはまず中止だろうという前提で考えている。3連休の予定もひとまずはキャンセル。車でどこかに行こうとも思ったが、あまり遠出をするのはガソリンの浪費になるし、そういうわけにはいかないだろう。しかし、いつまでも引っ込んでいてしょうがない。電気やガソリンを消費しなくたってできることはある。何か前向きな事をしたい。

PR
日本の観測史上最大のM8.8の地震が起きた。今日は偶然昼に職場を離れ、出先にいた中での出来事である。打ち合わせ中に揺れはじめ、やや大きいかな?と思った程度だがますますは揺れは大きくなり、直感的にちょっとやそっとの地震でないと感じた。テーブルの下に隠れ揺れが収まるのを待つが、今までに経験したことのない規模であった。これまで遭遇した地震で最大のものは震度4で、回数にして4回くらいである。4、5年くらい前に震度5弱が東京で起きたことがあったが、そのときは外出中で電車に乗ってるときだったかで、家に帰って本棚から落ちた本を見て揺れたんだな、と思った程度である。

今回はたまたまテレビが見れる場所にいたので当然揺れが収まった後はその場に居合わせた人の注目はテレビへと向かう。津波/大津波の警報が出ている。6mに達するとか。6mといえば2階建ての建物に相当する訳で大変な規模である。しかし、その時点で発表されたM7.9で深さ10km、東北で震度7という規模を見て、津波はこんな程度ですむのかな?という違和感を感じた。深さ10kmといったら直下型波に浅い地震で、なおかつM8クラスとなれば大津波が起こるのは当然ともいえる。

一向に震度の情報が流れない中、津波の様子の映像が映される。橋とその下を通る道。堤防を越えた下の道に海水が流れ込んでいるが突っ切っていく車の姿も見える。その直後みるみる海水面が上昇し、下の道は完全に水没、高架橋までもが飲み込まれんばかりの勢いで海面が上昇し続ける。よく津波といえば勘違いしている人が多いが壁のような波が突然やってくるわけではない。極端に言えば水の波紋の大きいようなものなので、最初は緩やかに、そして急に海面が上がっていくという現象である。普通の引いては返す波と違って押す一辺倒である。

津波で車やコンテナが流されていく映像は、まるでオモチャの車を並べたところにバケツの水を流し当てたかのような現実とは思えない映像であある。船はまるで岸壁に衝突せんという意思をもったかのように流れ、田畑は火炎をともなう濁流に吞み込まれ、その先の道路には気づかずに通行している車がいる。津波が直前まで迫って狼狽した車は急停止したりUターンして逃げようとするが逃げ切れないものもある。最初の地震から30分くらい経過してから徐々に震度の情報が出てくるが、東京は震度3と表示。はっきりいって馬鹿げている。震度3といったら外を歩いている人が気づく程度の揺れ。立てないような揺れという訳ではない。おそらく混乱して正確な情報が収集できていないから震度の発表も遅かったし、震度3という不可思議な発表がなされたのだろう。依然として交通機関に関する情報はテレビでは流れない。さらに、最初の地震とは別に茨城沖の地震で関東に震度6弱という情報も入り、???と言う状況になってくる。どうやら報道側も情報が錯綜しているようだ。

この間ケータイは電波が入っているがつながる気配がなく、固定電話の回線もパンクしてつながっていないようだ。会社の状況も分からないし、こちらの安全を伝えることができない。分かっているのは大きな地震が東北を中心として起きたということ、津波によりかなり被害が出ていそうということである。

そんな中、外の通りは人が溢れてタクシーは長蛇の列でつかまらないという情報が入る。打ち合わせも中座となり、外に出て駅へと向かう。通りにいる人に比べ駅にいる人は少ない。当然のことながら電車が止まっていたためである。さて、どうするか。会社に帰るか家に帰るか。会社まで5km、家まで10km。まだ16時過ぎであったが、遅くなるほど道路の混雑もひどくなることが予想されたため、家に帰ることにした。

家の方は住宅街なので火災が発生していないかだけは心配だったが如何せん情報が入らないので帰るしかないという状況だった。まあ強い地震とはいえ、都内では大災害というほどの揺れではなかったのでまあ大丈夫かという感じではあったが。

渋谷付近から246は人が溢れ、バスは満員電車以上の人を詰め込んでヨロヨロ動いている。途中にある池尻のBurger Factoryで腹ごしらえを済ませる。食事中にも余震が何度かあり店員がおびえていた。店員さんも帰れなくなるかもしれないし、何より飲食店は火災を起こすリスクがある。余震が続く中店を開けてくれていたことには感謝である。結局246の人が溢れた状況に嫌気が差し、途中から住宅街中を通り、駒沢公園を抜けて駒沢通りへ。まるで戦災のような246の雰囲気とは大違いの駒沢通り。人っこ一人歩いていない。やはり、地震時は大きな道路に人が集中するようだ。今回は関係なかったが、火災が発生したときは火災の起こっている住宅街と火災旋風の吹き荒れる大通りのどちらを選択するかといわれると選択に困る。

帰宅したらネットはつながるので色々と情報収集。都心では大して人や建物への直接的被害はほとんどない。にも関わらず交通は大混乱で通信はパンク。建物が倒壊するような規模の地震が起きたらどうなるのか驚愕するとともに、都市インフラの脆弱性をまざまざと見せつけられる。もし本当の大地震が東京を襲ったら、生き残ることができるかは運次第、としかいいようがない。

大きな地震だったとはいえ、都内で混乱が起きていることにはこの程度で?という憤りを禁じ得ないが、東北では雪が降りしきる中で余震と更なる津波に怯えている方が多数いる。映像と文字で情報は圧倒的な量で流れてくるが、そこに何も手を差し伸べることはできないというもどかしさがある。リアルな出来事が映像と文字になることでバーチャルとなる。バーチャルな経験から教訓を得て同じような災害が今後起きたことに適切な対処ができるのだろうか?日頃から物事をよく観察し、感覚を研ぎすませておかないと想像力が欠如して適切な行動などできないだろう。地震は現に発生をして被害を受けた方々がいる。事実は変えられない。あとはこの現実に向き合って自分が何ができるか、何をすべきかを判断するしかない。

余談ながらこの事態を受けて今週末のOSJ新城トレイルは中止。場所から行くとさほど被害が大きいとは思えないが、都心の交通がマヒしていて、大多数の参加者がレースどころではないことを考えれば当然だろう。会社に戻らずに家に帰ったし、何だかすっきりしない週末になりそうである。
房総丘陵トレイルレースに参加。養老渓谷スタートで鴨川近くの日蓮宗総本山、清澄寺がゴールのワンウェイ21キロのコース。今回が初参加ではあるが、ちょうど一年前トレイルランニングを始めて間もない頃に何も知らずに申し込んだ1泊2日の鏑木さんのセミナーがこれの試走会を兼ねていた。なかなかワイルドなコースで楽しかったのでぜひ今年は出ようと思っていた。このコースはゴールからスタートまでまともに戻るのが相当困難なワンウェイのため、大会のように荷物の搬送がある場でないとなかなか行きづらいのが難点である。

電車で行くと6時前に家を出る必要がある上に片道2500円は軽くかかるので、車で6時半過ぎに家を出る。アクアラインと高速の往復が2200円にガス代2000円で一人でも電車より安上がりな上に速い。今日は1時間半前に到着し、スタート出遅れの大失態を犯した三浦縦断の二の舞にはならないようにした。

タイムは3時間6分くらいでフィニッシュ。毎度のこととはいえ、終盤のロードで頑張りきれていない。今日の作戦は奥久慈を見据えてゆるゆるで行き、終盤の林道をぶちかます予定だったが、中間過ぎのエイドはまあまあその通りの展開だった。ところがエイドを過ぎて100メートルも行かないくらいのところで足を捻って、それ以降その逆足に負荷がかかり終盤は脚が攣るのを抑えるので精一杯だった。足を捻りさえしなければ3時間は確実に切れたと思うが、たらればを言っては仕方あるまい。

スタートからゆるゆるで行く予定だったので真ん中辺りに並び、超ゆるゆるペースでどんどん人に抜かされながらスタートした。このコースの中程の激下りでは必ず渋滞が起こるのでそこをいかにロスなく通過するかがポイントとなる。初トレランのような格好の人も多く、必ず中盤の激下りではビビってしまう人が多そうな嫌な予感がしたので一転して超ゆるゆるモードはやめてトレイルに入るまでは普通に走ることにした。これが大当たり。序盤の川沿いでは皆が律儀に飛び石を渡るため、川を渡る度に渋滞気味だった。さすがに川をじゃぶじゃぶと行くのは顰蹙なのでやらなかったが、いずれにしてもロード部分が遅い人ほど渋滞がひどくなっていただろう。渋滞の状況を見ながら常に足を休めつつ、突っ込みすぎず気をつけながら進む。川からロードへの上りで序盤のオーバーペースでバテた人を抜かしながら快調に、でも突っ込まないようして上る。アスファルトと砂利の林道は想像以上に長かったが、なるべく足を止めないようにして進む。

再びトレイルに入りエイドの手前にある激下りはほとんど待ちがなかったのでスムーズに通過できた。とはいえ前に人がいなければ気持ちよく下りれるが、他の人がいると時間を稼ぐことができない。エイドに到着したときにコーラが既に完売(全体の真ん中より前だったと思うが…)だったのは残念だったが、ここまで脚に大きな疲労もなく理想的な展開。そしてエイド通過でさあギアを入れようとした所で左足をぐきっ。しかも立てないくらい痛い。トレイルの脇で寝転びながら正直ここでリタイアしようか真剣に迷った。別にこのレースは楽しみにきたという側面が大きく、当面の目標は奥久慈だからダメージを悪化させることほど愚かなことはない。歩くのもままならない状況だったが残り全部歩いても完走できるだろうし、最後の林道は走れるか、ということでとりあえず足をひきずりながらリスタート。

どうせ足痛くて突っ込めなくなるから足も休まるかと思いきや、結局反対の右足が左足をかばっていたため、ゆるゆるモードとはいえ普段以上の負荷がかかっていたようで終盤は攣るのを抑えるので精一杯。狭いこのレースのトレイルでは足首に負荷がかけられないとなると全然スピードが出せずひたすら我慢の展開。ラストの林道はがんばりすぎると足が攣ってしまうためかなり辛かった。本当は中盤の林道以上のスピードで一気にスパートしたかったのたが。でも、最後の下りは例によって爆走してフィニッシュ。結局捻挫で痛んでいる間に抜かれた人はゴールまでに大体パスできたようだ。後半は我慢が続いたとはいえ、このコース自体渓谷を走って原生林を抜けて最後は海を眺めるという、房総の醍醐味が詰まった気持ちのいいコースである。タイムは余計なケガのロスのせいで満足はしていないが、最後は気持ちよく笑顔でフィニッシュできたと思う。

今回気になったのはマナーの問題。悲しいことだが、パワージェルの捨て殻を2つほど見かけた。今日の大会参加者のゴミでまず間違いないだろう。また、追い越しについて。このコースのトレイル部分は追い越しが不可能な狭いシングルトラックが続くため、基本的に速い人に道を譲らない限り渋滞が発生してしまう。5人くらいの電車ごっこになってる場面を何度も見かけたが、自分の前に人がいないときに後ろに追いつかれたら即譲るべきである。まあおとなしくくっついている方にも問題はあるが。前に5人もいるとその先頭の人には声をかけづらい。

また、今回は偶然前日にアートスポーツで見かけたハニースティンガーなるジェルを投入したが、これが大当たり。ハチミツベースの味で、他社のものがいかにもケミカルな感じがするのに比べたら口当たりがよい。特にハチミツ好きにとっては最高。これからどんどん使いたい。
渋谷のシネクイントで映画180°SOUTHを見てきた。もともと2週間だったか20日限定といって1月中頃に封切りしたのが延びに延びて次の金曜まで上映するようだ。興味はあったものの、なかなか上映終了しないという状況に安心して見に行かずにいたが、そろそろヤバいということでやっと映画館に足を運んだ。シネクイントはスペイン坂上のパルコ内にある。ここ数年もその横の東急ハンズには何度か行っていたが、直行直帰が基本だったため、スペイン坂の上から神南方面には行ってなかった。時々渋谷からバスで新宿に行く際に横を通るが…学生時代は毎日のように遊んでいた場所だが、しばらく行ってなかった間にずいぶんと変わった印象がある。都市の変化のスピードには驚くばかり。自分が止まっている間にもどんどん変化していく。

映画の内容はPatagoniaの契約フォトグラファーである主人公がPatagoniaとTNFの創業者がかつて旅したパタゴニアの地を目指し、ヨットでメキシコからチリまで行き、現地で実際にPatagoniaとTNFの創業者と合流してチリパタゴニアの山を上るというもの。旅の様子と並行してパタゴニアの環境保護活動やダム開発計画とそれを止めようとするガウチョ(カウボーイ)のデモの様子が挿入されている。印象的なのは所々で挿入されるサーフィンのシーン。サーフィンをやりたいと思っていた所にトレランで山に行くようになったのですっかりそういう気は失せていたが、楽しそうだと思った。また、もちろん魅力的なパタゴニアの風景も行ってみたいという気を起こさせる。

日本から見て地球の裏側にあるパタゴニアに行くにはブエノスアイレスまで14時間+10時間の上にさらに3〜4時間が必要であり、30時間は軽くかかるので日本から行くとなると5日あっても行って帰るだけで終わるという非常に遠い地である。最低でも2週間の期間がないとまともに行くことができない場所ではあるが、いつか訪れたい魅力的な場所である。かつて学生時代に南米を旅行したときに時間がなくて行けなかったのが悔やまれる。

Patagoniaの環境保護に対する主張や行動に関しては、はっきりいって賛同できない部分が多いが、少なくとも都市に暮らしている人間は自然に触れる機会がなく、その結果として自分の日常生活が自然を破壊することによって支えられているということを知る由もないという劇中における問題提起には大いに同感。無関心という問題は、誰かが悪いということ以上に、根源は深い所にあって対処は難しいのかもしれない。ネットで様々な情報がリアルタイムで把握できる反面、その情報の重要度をリアルに感じることができなければそれは生きた情報ではなく、意味をなさない。知識として知っていてもリアルな体験に基づいていなければリアルなものに対する感覚は身に付かない。感覚を研ぎすますには自然により多く触れるしかない。

そういった点において、トレイルランニングは一つのアウトドアのアクティビティとして様々な自然の側面に触れる機会にあふれている。そこのトレイルにどういう植物があるか、動物の足跡はないか、どんな鳥の鳴き声が聞こえるか、行きにつぼみだった花が帰りに咲いていたり、レースでただゴール目指してまっしぐらに走るのでは見えてこない、もしくは見落としがちになる。ただゴール目指すだけでは自然はある種の障害物としてしか処理されない。だとすれば坂道にハードルを並べるのと極端な話、本質的には変わらない。山を走るときは自然に常に気を配り、必ず何か自然から学びたいものである。
表題の通り、4月に予定されていたトランス静岡が中止された。詳細は村越教授のブログに書いてあるが、所有者である県の許可が下りなかったのが原因だそうだ。結局の所は所有者にそもそものレースの会場として使用して許可するかの決定権がある。無論、今回の場合は県が所有ということで、私有地とは異なるので少々厳しい判断な気はするが、所有者の判断である以上は仕方あるまい。なお、所有者問題と関連してトレイル整備の難しさについて@koichi2000氏のブログでは現場の管理担当者の声に基づいて問題の根深さが指摘されている。
やはり、トレイルレースを開催するには色々とハードルが高いことが今回の件からもよくわかる。そもそも、トレイルランニングに関心がない人の土地で走る大会を行おうというのだから許可を得るには並大抵のことでない。当然のことながら、レースに出走する際には開催にこぎつけたという点では主催者には感謝すべきである。
ただし、いただけないのはやや見切り発車で大会の日程が決まりがちということからか。許可が下りてから、または確実に許可が下りる公算が取れてからでないと今回のようなことの原因になるわけだが。主催者の段取りにも問題があるかもしれないが、それ以上に何か、レース至上主義の雰囲気の中、よりハードな大会に飢えた参加者からの空気が主催者を急かしているような気がしてならない。準備不足で大会が行われて問題が起きるのは一番残念なパターンである。
数多くレースを主催されている方は、新規の大会を作るのもいいが、今ある大会をもっと魅力的にして長く続くようなことに重きをおくべきではないかと思う。大会は増えてきたようだが、それを根付いていくかはまだまだ分からない状況である。人気レースのクリック合戦など、まだ需要供給のバランスが取れていないという話もあるが、そもそも参加可能人数が少ない大会が多いからそれ自体は仕方ない。既存のレースの価値や魅力が高まって、所有者や地元からトレイルレースを誘致したいというようなバックグラウンドを整備することが今は重要なのではないか。
でないと、新規のレースができては長続きせずになくなり、残るのはトレイルランニングに対する悪い評判だけとなってしまう可能性もある。そうなると気ままに野山を走りに行くことがなかなかできなくなってしまう。

[41]  [42]  [43]  [44]  [45]  [46]  [47]  [48]  [49]  [50]  [51
プロフィール
HN:
hh*
性別:
男性
メールフォーム
つぶやき
カテゴリー
バーコード
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
ブログ内検索
最新CM
[06/24 しらちゃん]
[11/25 NONAME]
[10/10 しらちゃん]
[07/24 25¢]
[07/11 しらちゃん]
忍者ブログ [PR]