トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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待ちに待った東京マラソンの出走、結果はネットで4時間7分くらい。例のごとく序盤の飛ばし過ぎによる撃沈。まるで2年前の湘南国際の再現のようである。フロストバイトで1時間58分というタイムを出してからも1月はほぼ練習できず、2月になってからの付け焼き刃ではサブ4すら厳しかったのか。そもそも5分15秒のペースを前日も確認しておいたのに、無視して5分弱のペースを続けてしまったのが撃沈の主要な要因であるが。かすみがうらやつくばのような単調な景色の場所であったらもっとタイムは崩れていたであろうが、止む事のない沿道の声援、随所で応援してくれた仲間の存在のおかげでこの程度の撃沈で済んだのだろう。これまで応援として外から見たことしかなかった東京マラソンを参加者として走るのはやはり格別であった。タイム以外については都市マラソンならではの魅力を思う存分満喫できた一日だった。以下、一日を振り返る。
7時40分頃に新宿駅に到着。周辺ビルのトイレを使うなというお達しが出ていたが、ビルのロビーからして占領されてランナーが着替えている。知り合いに会えるかと思ったが、人が如何せん多すぎて全く分からない。寒かったので荷物をギリギリに預ける。本日の装備はハニースティンガージェル×2、ベスパ×2、トップスピード×1、塩飴×1である。スタートラインに並ぶ前にトイレに行こうとするも長蛇の列ができている。どこにどのくらいのトイレがあるのか、そして列がどうやってできているのかを把握していなかったために無駄に並んでしまった。ようやく自分の番が回ってくる頃にスタートブロック締切の放送が流れている。大急ぎで用を足してスタートブロックへとダッシュをする。危うく最後尾に回される可能性もあったが何とか間に合った。
並んでからすぐに国歌斉唱やら都知事の挨拶やら始まる。並んだ場所はスタートからの列が折れ曲がる場所だったが、距離があるためにセレモニー関連の様子は見えない。薄着であったが、周囲に人が多数いるため寒さは気にならない。車いすの部が5分先行してスタートして、すぐにマラソンもスタートとなる。スタートラインまでは完全にノロノロ歩きで6分強、過ぎてから周りも走り始める。前の方のブロックの人が脱ぎ捨てたビニール合羽が散乱しており、スタート直後にしてつまづきそうになる。後のランナーのことも考えて、スタート直前に脱ぐ人は責任持って処理してほしいところだ。都庁前の通りこそゆっくりペースだったが、道を曲がってからは周りのペースも上がり、そこそこ走れるようになる。あっという間に大ガード下をくぐって1km地点に到着してスタートから5分15秒で到着。目標ペースと同じであるが、スタートロスも含まれている分だけ明らかに速い。しかしまだまだ序盤もう少し走れば落ち着くだろうと思い先へと進む。
新宿三丁目、曙橋を通り過ぎ市ヶ谷へ。沿道の観衆とハイタッチを交わしながら進んで行く。2km地点は見落としたが3km地点で時計を見ると1kmからのラップが9分50秒くらい。キロ5分を切るペースなのでやはり速い。速く走ってるという感じはせず、ちょうどいい感じに思えていたが。湘南国際も同じような感覚で撃沈したのでまさに危険なペースである。飯田橋を過ぎて皇居方面へと向かい、ペースは維持したまま、10kmまで難なく到着。赤い幟が多かったが、すぽるちばの幟を10km付近でようやく発見。手を振ったつもりだったが、距離が離れていたために気付かれてなかったようだ。ラップを取る度に4分55秒くらいとなるので不安ではあったが、ペースを落とすとそのまま一気に崩れそうな恐怖があったので行けるところまで行くしかないと思い、そのまま進む。増上寺付近でIBUKIにも発見される。沿道を埋めるアノニマスな観衆の中で、知り合いに会うとより励みになり、引き締まる。
田町の先、札の辻から品川まではすぐと思っていたのが緩い上り基調と強風のせいで遠く感じる。今思えばここがペースがずるずる下がり始めた場所であった。沿道からは行けるぞサブ3.5と声を掛けられ、今の練習量とコンディションでは難しいのにやれるところまでやるか、という気分になる。15km地点に着いたところでEXPOで購入したトップスピードを注入し、同時にハニースティンガーを摂取する。下がりかけていたペースも回復し、まだまだ元気に走れる。目立つ髪型の医師と書かれたランナーを発見、タイム狙いではなく医師枠として参加している福田六花医師であった。この付近では東京タワーさんが近くに走っていたのか、沿道の声援が東京タワーさんばかりに向けられる。20km地点で沿道のすぽるちばをまた発見、今度は至近距離で声援に対して反応することができた。晴海通りに入り、中間点通過がネットで1時間47分くらい。ネットタイムではフロストバイトよりも10分以上縮めている。速すぎる気もするし、フロストバイトは遅すぎたし。ここまで、給水所でしっかりと水分補給をし過ぎたせいかトイレに行きたくなって来て22km地点あたりの銀座四丁目を曲がった高速下のトイレへと駆け込む。3人くらい並んでいたので少々タイムロス。この待ち時間にベスパを取り出し易いように仕込んでおくべきだったがすっかり失念していた。
トイレから出てからは5分40秒くらいまでペースが落ちていたので起爆剤としてベスパを飲むべきかと思ったが、個数からして15km-25km-35kmと決めていたので25km地点までは我慢。ペースが落ちてくると1kmが長くなる。フルマラソンで撃沈したときの毎回のパターンである。浅草寺を折り返すときにはかなりキツくなっていた。それでも歩かずにいたのは東京マラソンの大声援のおかげか。この辺りで横浜のランニングステーション、THE SPACEの店長を発見。Googleのポイントマークを頭に付けているのでよく分かる。追いつきたかったが、どんどん離されて断念。そうこうしていると30km地点に到着。あと12km、サブ4への貯金もなくなり、キロ6分ペースでないとグロスでは難しい。既にキロ6分強となっていたので厳しいか。銀座四丁目に戻る辺りでハニースティンガー2個目を投入するも、それほど効果出ず、歩かないようにするので精一杯。せっかく当たった東京マラソンということで応援に来ていた家族からも声援をもらい、一瞬だけ元気になるがなかなか継続できない。
新しい歌舞伎座を眺め、築地本願寺を通っていよいよ35km過ぎの佃大橋に到着。ヤビツでの練習に比べればなんてことのない坂。他のマラソンでも普通にあるような大したことない坂なのにここで脚が止まり、上り切った後の下りでもスピードが出せない。サブ4ペーサー集団にもいつの間にか抜かれるが、食らいついていけない。心拍が上がるようなペースではないので、脚の痛みが限界になるまでは食らいついて行くべきだったのかもしれないが。そして攣りそうな危険な兆候もありながら、応援の数も減った豊洲の街を通り40km地点へ。ゴールまでは後少し、ここでまたIBUKIの集団に見つかる。もう少し楽に走ってるところで会いたかったが。ようやくゴールに到着、撃沈してからキツく感じた時間は長かったけど、今思えば短かった42.195kmが終了。
ゴール後のスタッフからの完走おめでとうの言葉が胸に突き刺さる。何でもう少し頑張れなかったのか。完走メダルはすぐにしまう。絶好の天気に最高の雰囲気、今のタイムが今の実力ということだ。フルマラソンではウルトラと違って復活ということがない。いかに継続できるかに尽きる。3週間の付け焼き刃トレーニングではそこの部分の強化が不十分だったのだろう。しかし、非常識な3週間前からの追い込みでも何が効果あって何がダメだったかというのはある程度認識できた。
また次回、東京の街を走れるのはいつになるか分からないが、これだけ楽しいロードのフルマラソンは初めてであり、何度でも出たいと思える大会である。この大会には1万人を超すボランティアの方が参加しており、彼らの協力なしでは成立し得ない。そして沿道を埋め尽くす観客の皆さんの声援に元気づけられ、数え切れないほどのハイタッチをしてテンションを上げられた。落選しながらも仲間の応援のために駆けつけた知り合いも大勢いる。あるいはランナーズアップデートで経過を見守りながら一喜一憂していたという人もいる。東京での大規模な大会に出る貴重なチャンスということで家族も見に来てくれた。自分一人で走っているんじゃないということを痛切に感じた大会であり、全ての方々に感謝するとともに、それに応えるだけの結果を出すために自分に出来るのはしっかりと準備するということである。
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