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トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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昨日から早くも関東まで梅雨入り。平年よりも半月くらいも早い梅雨。雨が降るとなると外を走る気が失せがちである。しかし、今日は何としても山に行こうと決めていた。本来は鎌倉のOSJの鏑木セミナーに行こうかと思っていたがキャンセル待ちで参加OKの連絡がなかったので富士山行きを昨夜決意。ちなみに鎌倉は現地まで行けばどうとでもなったようだが…
先日富士山の山と高原地図を買って眺めていたときに河口湖口5合目からお中道を経由して精進湖登山口を下り、東海自然歩道で河口湖へ戻る途中までほぼ下りオンリーのコースが取れることに気づき、行きたいと思っていた。そこでせっかくの機会と早速訪れることにした。レインウェアに加え多めの水(2.5リットル)やサバイバルブランケットと必須装備を身につけて家を出発。
新宿からバスで河口湖へと向かったが、雨のせいもあるのかバスが定刻に着き全くロスなく移動できた。河口湖駅でバスの切符を買う際に5合目片道(1500円)を頼んだら窓口の人に怪訝な顔をされた。なんで往復は2000円なのにそっちにしないんだと。この時期、山頂に上る事ができないので自力で下山しない限りバスしか5合目から帰る手段はない。そしてよもや雨の中下山する人間がいることなど窓口の係員は想像できなかったのだろう。
5合目に向かうバスは他には白人旅行者が2人乗ってるだけという計3人の非常に寂しい感じ。5合目には観光バスの団体がいくつかいたが、8月の最盛期と比べると当然のことながら人もまばら。お中道を通り、雪渓が一部箇所で登山道を覆っているため一応通行禁止になっている。山頂を眺めると雲の流れが早く、もしかしたら山頂が一瞬でも見れるのではと思い眺めていたが、残念ながら見えそうで見えないままだった。
このコースでは奥庭山荘のところまでは斜面の縁のトレイルを進むが、そこから先はひたすら森の中の道なので滑落の恐れも皆無で雨の日でも終始走りやすいコースである。
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頂上が見えそうで見えなかった所に雲が目の前を横切りだしたので退散

奥庭山荘の脇から3合目まで下る道は苔が絨毯のように広がる森で苔寺も顔負けの景色だった。ただし、この区間は倒木が多く、またガレ気味のところもあるので下りとはいえサクサクとは進めない。特に雨降りという事もあり倒木に乗ると滑るし、倒木が腰くらいの高さになる大木だったりして慎重に通る必要がある。またガレている箇所や踏み跡が分かりづらくなっている所も多く、この日行ったコースの中では最も気を使うところだった。
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苔の絨毯が敷かれた森

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自然の造形に感嘆

3合目〜2合目はブナ林の中を通るが、越後松之山の美人林に勝るとも劣らぬ美しい森だった。その森の中を真っすぐ続くふかふかのトレイルをひたすら走る。ずっとゆるい下りなので非常に走りやすい。森の中には花が咲いているところがいくつもあり心をいやしてくれる。鳥のさえずりと雨の音、自分の息遣いだけが聞こえる中をゆっくりと進む。
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延々と続くブナの森、ふかふかのトレイル
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緑の中に花が映える

下り続けていくと、近くに大地に穿たれた大穴、富士風穴がある。ここはケイビングスポットなのか、潜ろうとしてる団体とすれ違ったりした。どさくさに紛れて潜りたい誘惑に駆られたが所定の手続きをした上で改めて訪れよう。ライトも持っていたし決して行けない事はなかったが、ルールは遵守せねばならない。この辺りから昨年の年末に富士トレイルラン紀行で訪れたコースと重なる。樹海の中に入り精進湖へと向けて下り続ける。
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富士風穴。真夏でも氷床があるとか。

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雨の日でも所々で降り注ぐ光に緑が映える


ひたすら下り続けると途中からアスファルトのロードになり、さらにしばらく行くと東海自然歩道と交差する。ここからは鳴沢方面へと向かう。この区間は緩やかなアップダウンが続くものの走りやすく、まさにトレイルランニングができる場所である。一般的に高い所ほど寒いというが、この日一番の冷え込みを感じたのはこの樹海を横切るトレイルで窪地状になっている箇所である。夏でもひんやりとする樹海であるが、窪地部分には冷気がたまっているのか寒く感じたほどである。人っ子一人いない中を延々と走って来たので樹海にそぐわぬ色のものを見かけたり、物音がしたりするとドキッとするが、他のハイカーだったりと何の事もない。なお、この日はリスとタヌキを見かけたほか、色鮮やかな鳥を多数見かけた。
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雨の森もしっとりとしていて気持ちいい

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広大な溶岩の大地の上に出来たの青木ヶ原樹海

鳴沢氷穴についた時点でほぼ16時。ここからは紅葉台、五湖台と通り河口湖へとトレイルを抜けるルートがあるが、この日は来週の奥久慈向けの買い物をしたかったりと早めに新宿に戻りたかったのでここで打ち切りバス停へと行く。ちょうど5分ほどでバスが来る(次は1時間後、その次は…ずっと後!)。25キロ下り一辺倒で5時間なのでもの凄くゆっくりとしていたのだろう。珍しく水もかなり余っていた。駅前ホテルの日帰り入浴を速攻で済ませ、17時過ぎの河口湖からの帰りのバスに乗る。ばたばたとしてしまい名産品を食べたりビール飲んだりという暇がなかったが新宿に18時半過ぎに戻る事ができた。高速が順調に動いているのなら河口湖は決して不便な場所ではない。もちろん、この日が悪天候で例外だったのであって高速バスにまつわるヒドい渋滞話はいくらでもあるが。

勢いまかせの富士5合目&樹海であったが、しっとりとした雨の中をゆっくりと走るのは気持ちがよかった。これから暑い夏にかけてますますこのエリアのトレイルが重宝されるだろう。
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