トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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奥久慈トレイル50Kに参加して来たが結果は第2関門〜第3関門の中間エイドで確実に第3関門が間に合わない事が分かってリタイア。これでこのところレースで2連敗。そもそも、完走しても勝ちというのかどうかは分からないが、完走すらできなかったら完全な敗北と認めざるを得ない。評判に違わず厳しいコースだったが山を出るたびに集落を通り、エイドでも地元の方からカロリーメイトやまんじゅう、野菜、果物、みそ汁の差し入れがあり非常に雰囲気のいいレースである。また来年リベンジをせねばなるまい。宿題が増えた。
敗退理由について、一義的には後半のスタミナ切れが問題である。1ヶ月前のMt. Diabloでのレース同様、前半の山を越えた所から失速、特に今回は第3関門エイド〜第2関門までの区間が最大のヤマ場であるにも関わらず、それを見込んでいなかった。完走できなかった原因となると第2関門を過ぎた所で滝を登りさらに沢登りをしようかというところで足を滑らせ顔面から岩にぶつかったのが大きかった。運良くサングラスからぶつかったようだが、サングラスしてなければ眼のあたりを直に打ち付けていたのでかなりの大惨事になったのではとぞっとする。結局は翌日医者で即縫合となるほどの傷をここで負っていた。
第2関門から5分も進んでいないような場所だったのですぐに戻ってリタイアすることが可能な場所ではあった。しかし、まずは傷の状態を確認しようと思い、自分では顔の様子を確認できないので後続のランナーを待ち、出血の有無を聞く。アウトドアにおいて出血はただちに止めるのが基本である。傷の位置を教えてもらい、腕に巻いていたBuff(泥がついていたので決して傷口に当てるべきではないが)でなるべく清潔そうな部分を探して傷口を数十秒押さえつける。血がダラダラと流れているようではなかったのでこのまま進むことにした。しばらくしたところでスタッフがいたので再度傷の様子を聞く。流血の跡はあるが既に乾いたようだと言われ携帯カメラで撮った絵も見せてもらう。まあいいかとそのまま篭岩への鎖場の登りをヘロヘロのまま登っていく。この区間もアップダウンが激しく、下りが湿っている上に急なためあまりスピードを出せない。注意力が散漫になっているところに下り坂で足を滑らせて1メートルほど滑落。背中のシャツがめくれた所に思いっきり地面で擦ったので背中に泥だらけの擦り傷ができたことが予感される。
この時点でもう完走かリタイアかで心の中で葛藤が始まる。決定的なのはエイドのちょっと手前で第3関門の制限時間を聞いたときで、100%間に合わないことを確信した。関門に到着してタイムオーバーなのはそれが実力という事で仕方ないが、関門より手前で自分からリタイアするのはあまりにも悔しく心苦しい。完走できないとわかり、悔しくて悔しくて空を蹴っ飛ばしたりしながらヘロヘロと進む。エイドに着いた時点で第3関門まで7.3kmで50分。フラットなロードなら疲労を加味しても間に合うかどうかといったところであるが、アップダウンがあり、トレイル区間も含むのでどう考えても不可能。すぐにリタイアを申告。間に合わなくても次の関門まで行こうかと思ったが、ケガをしている上に完走できないならケガが悪くなる分無駄だと判断した。血の涙を流した状態で走っていたのでエイドのスタッフや地元の方はかなり驚かれていた。なお、後続のランナーはどんどん第3関門の可能性が0になっていくにもかかわらず、ここでリタイアしたのは見た所15人中6人である。次の関門の時刻も知らずに走り去った人もいる。リタイアした中に73歳ながら、昨年このレースは完走、そして昨年も今年もUTMBを狙うという強者の方もいた。
ケガはゴール地点の救急スタッフに看てもたったところ対して大きく、深くないとのことだったのでしっかり完走された皆さんと一緒に温泉に行き汗と泥を流し、ビールを飲む。完走できなかったのに健闘を讃え合っている仲間の輪の中にいるのが非常に悔しかった。やはりともに勝利の美酒を味わいたい。悔しいなら次に悔しい思いをしないように努力するしかない。
顔のキズが意外と大きかったので医者に看てもらったら即縫合手術。かなり深い傷だったようだ。早くもトレーニングをしたいのにしばらく休まないと行けないのはもどかしいが、信越五岳もこのペースでは到底完走できないので、これ以上連敗を続けないためにもきっちりと治してまた鍛え直したい。
前夜のパーティ
朝日の昇り始めた5時半にスタート
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