トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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御在所岳には登山道が多数張り巡らされているが、今回は湯の山温泉〜中道〜御在所岳山頂〜裏道〜湯の山温泉というルートをとった。登山口のある湯の山温泉へ向かう途中、どんどん雨が強くなってくる。ロープウェイ駅のところに着くと何と無情にも6月15〜30日は点検のため運休とある。別にロープウェイを使う気などまったくなかったが、雨の中トラブっても自分で下山しなければならない。ロープウェイ運休を見てショックを受けていた大阪から来たと思われる(なんばナンバーの車)グループにこれから登ると言ったら驚いていたようだが、真っ当な反応である。
初めての山、雨、ここは引き返すのが常識的な判断だろう。鏑木さんは雨だからといってトレーニングしないというのはないと仰ってたそうだが、当然のことながら、よく知っていて危険のない場所でという前提がある。そもそも山に行くときにレインウェア等の荒天対策をするのは雨の中に山に行くためではなく、運悪く雨に降られたときに安全に下山もしくは避難小屋にたどり着くためである。この日は全く雨が降り続くことを予想していなかったため、ウインドストッパージャケットしか用意していなかったが、かなり生地に水がしみ込んでいた。やはり、ウインドストッパーでは小雨で3時間が限度であり、それ以上の場合はゴアテックスか同等品が必要になるだろう。特に、雨の日に山に行く場合には。水濡れは低体温症の原因となり、遭難した場合に大変危険である。今回はサバイバルブランケットも持っていなかったが当然持っておくべきものである。
とにかく初めての山で装備が不足していることもわかっているので、ハイカーが多く通るメジャーなルートを外さないということと、状況に応じてすぐに引き返すということだけは守らねばならない。命に関わるリスクがあり、晴天時に比べて高くなっていることも理解しているが、命がけの山登りをする気など全くない。
この日は終始視界が悪かった
御在所岳は花崗岩の山、浸透性がないので降った雨はすぐに沢へと集まり増水する。すなわち鉄砲水が起こりやすいことを意味する。鉄砲水はまさに山の津波であり、出くわしたらひとたまりもないし、渡渉のあるコースで雨の中は最も警戒すべきものである。しかも2〜3年前の集中豪雨で激しく崩落が起こるなど、土砂災害の多いお土地柄のようだ。さすがに高齢の祖父母の心臓を飛び出させるわけには行かないので登山届けをしっかりと書いていこうと思ったが登山口のポストのところでは何と用紙切れ。まあ仕方ないかで上り始める。なかなかの急勾配でしかも足元が花崗岩なのでつるつるで気を使う。
驚異の造形、地蔵岩
負ばれ岩などを眺めながら上っていくと地蔵岩にたどり着く。直立した岩の隙間に、立方体の岩が挟まった形であり、大自然が生み出したインスタレーションである。ほどなくして中道の難所、キレットを通過する。断崖ではあるが、ハイカーがたくさん来る山なのでさほど難しいこともない。
中道最大の難所、キレット。基本に忠実にいけばさほど難しくはない
キレットを見上げる
ここまでまったく人に遭わなかったが、中道を上りきり、頂上へ向かう途中に下山をしてくる5〜6人くらいのグループとようやくすれ違う。さらに頂上付近のスキー場のレストランの所で休憩をしたが、先客のカップルがいた。まったくホワイトアウトの状態で展望がないことは分かりきっているが、頂上まで一応上ってから下山することにした。頂上からは天気がよければ琵琶湖、伊勢湾、伊吹山、鈴鹿峠を見渡すことができるようだ。
国見峠〜国見岳〜国見尾根でゆるぎ岩などを見てから裏道に合流するつもりでいたが、国見岳山頂付近で道がよくわからなくなったこともあり国見峠まで引き返して裏道を降りる。特に国見岳頂上で調子に乗って踏み跡に従い薮に入ってみたらわずか30メートルほどなのに迷いかけてしまった。少なくとも薮入る前にコンパスで方角を確認しておけばこんなことにはならないのだが。
国見岳頂上の薮の中にも巨石文明を彷彿とさせる岩が…
これも岩の上に岩…
国見尾根は尾根道、裏道は沢筋であり、増水が予想される中で沢筋を通るのも微妙だがこちらの方が多く踏まれているので安心できるという判断である。基本的に岩だらけの道を下っていく。おんたけスカイレースの頂上付近の道を思い出す。こういう場所は走ることはできないが、リズムである。途中で先ほどのカップルを追い抜き、下っていくと岩壁の鎖場を通って河原に降りる所に出た。まさか渡渉があるとは思わなかったが、案の定増水していて幅1mほどだが、対岸の岩が尖っているし、川幅が狭くなって流速が凄いので足を突っ込んだらたちまち流されてしまうような勢いなのでとても渡れる感じではない。広い河原なので渡渉できるポイントを探して何とか渡る。
足を大きく広げれば渡れる距離ではあるが、増水により流れが速い
ここからは岩ごろごろの河原をひたすら下っていく。この日は一時を除いてしとしととした雨だったのでよかったが、豪雨ともなれば広い川全体が激流となりとても通過できるような状況ではなくなるだろう。記憶の片隅にある、10歳くらいの頃に訪れた河原に似ている。花崗岩の山で、いくつもの沢が合流してできた下流の河原はこういった景観になるのかもしれない。途中、川の中州のような場所に藤内小屋があったが、岩ごろごろの河原に立地しているため、先の土砂災害では大打撃を受けたようだ。建設途中の砂防ダムを眺めたりしてようやく下山。
右手の森から出てきてここで渡渉
岩に記された記号を頼りに進む
砂防ダムも水量たっぷり
この日は10キロ〜12キロといったところだろうか。上りは完全歩きモードで下りはかなり下まで来てようやく走れたという感じである。温泉につかってビール飲んで、さらに名古屋駅でラーメン食べてビール飲んで、新幹線でもさらにビールを飲んで帰宅。距離も短かったので消費カロリーに大して摂取過多な気はするが。名古屋駅からわずか2時間ちょっとで家まで着いたので、新幹線の偉大さに改めて感心したが、リニアが開通すればアルプスあたりに高尾山に行くような感覚で行けるような時代が来るのだろうか。金銭的なところは別として。
今回はあいにくの悪天候だったので御在所岳のみのピークハントコースに止めざるを得なかったが、鈴鹿の山には祖父母が健在なうちにまた訪れたいところである。
初めての山、雨、ここは引き返すのが常識的な判断だろう。鏑木さんは雨だからといってトレーニングしないというのはないと仰ってたそうだが、当然のことながら、よく知っていて危険のない場所でという前提がある。そもそも山に行くときにレインウェア等の荒天対策をするのは雨の中に山に行くためではなく、運悪く雨に降られたときに安全に下山もしくは避難小屋にたどり着くためである。この日は全く雨が降り続くことを予想していなかったため、ウインドストッパージャケットしか用意していなかったが、かなり生地に水がしみ込んでいた。やはり、ウインドストッパーでは小雨で3時間が限度であり、それ以上の場合はゴアテックスか同等品が必要になるだろう。特に、雨の日に山に行く場合には。水濡れは低体温症の原因となり、遭難した場合に大変危険である。今回はサバイバルブランケットも持っていなかったが当然持っておくべきものである。
とにかく初めての山で装備が不足していることもわかっているので、ハイカーが多く通るメジャーなルートを外さないということと、状況に応じてすぐに引き返すということだけは守らねばならない。命に関わるリスクがあり、晴天時に比べて高くなっていることも理解しているが、命がけの山登りをする気など全くない。
この日は終始視界が悪かった
御在所岳は花崗岩の山、浸透性がないので降った雨はすぐに沢へと集まり増水する。すなわち鉄砲水が起こりやすいことを意味する。鉄砲水はまさに山の津波であり、出くわしたらひとたまりもないし、渡渉のあるコースで雨の中は最も警戒すべきものである。しかも2〜3年前の集中豪雨で激しく崩落が起こるなど、土砂災害の多いお土地柄のようだ。さすがに高齢の祖父母の心臓を飛び出させるわけには行かないので登山届けをしっかりと書いていこうと思ったが登山口のポストのところでは何と用紙切れ。まあ仕方ないかで上り始める。なかなかの急勾配でしかも足元が花崗岩なのでつるつるで気を使う。
驚異の造形、地蔵岩
負ばれ岩などを眺めながら上っていくと地蔵岩にたどり着く。直立した岩の隙間に、立方体の岩が挟まった形であり、大自然が生み出したインスタレーションである。ほどなくして中道の難所、キレットを通過する。断崖ではあるが、ハイカーがたくさん来る山なのでさほど難しいこともない。
中道最大の難所、キレット。基本に忠実にいけばさほど難しくはない
キレットを見上げる
ここまでまったく人に遭わなかったが、中道を上りきり、頂上へ向かう途中に下山をしてくる5〜6人くらいのグループとようやくすれ違う。さらに頂上付近のスキー場のレストランの所で休憩をしたが、先客のカップルがいた。まったくホワイトアウトの状態で展望がないことは分かりきっているが、頂上まで一応上ってから下山することにした。頂上からは天気がよければ琵琶湖、伊勢湾、伊吹山、鈴鹿峠を見渡すことができるようだ。
国見峠〜国見岳〜国見尾根でゆるぎ岩などを見てから裏道に合流するつもりでいたが、国見岳山頂付近で道がよくわからなくなったこともあり国見峠まで引き返して裏道を降りる。特に国見岳頂上で調子に乗って踏み跡に従い薮に入ってみたらわずか30メートルほどなのに迷いかけてしまった。少なくとも薮入る前にコンパスで方角を確認しておけばこんなことにはならないのだが。
国見岳頂上の薮の中にも巨石文明を彷彿とさせる岩が…
これも岩の上に岩…
国見尾根は尾根道、裏道は沢筋であり、増水が予想される中で沢筋を通るのも微妙だがこちらの方が多く踏まれているので安心できるという判断である。基本的に岩だらけの道を下っていく。おんたけスカイレースの頂上付近の道を思い出す。こういう場所は走ることはできないが、リズムである。途中で先ほどのカップルを追い抜き、下っていくと岩壁の鎖場を通って河原に降りる所に出た。まさか渡渉があるとは思わなかったが、案の定増水していて幅1mほどだが、対岸の岩が尖っているし、川幅が狭くなって流速が凄いので足を突っ込んだらたちまち流されてしまうような勢いなのでとても渡れる感じではない。広い河原なので渡渉できるポイントを探して何とか渡る。
足を大きく広げれば渡れる距離ではあるが、増水により流れが速い
ここからは岩ごろごろの河原をひたすら下っていく。この日は一時を除いてしとしととした雨だったのでよかったが、豪雨ともなれば広い川全体が激流となりとても通過できるような状況ではなくなるだろう。記憶の片隅にある、10歳くらいの頃に訪れた河原に似ている。花崗岩の山で、いくつもの沢が合流してできた下流の河原はこういった景観になるのかもしれない。途中、川の中州のような場所に藤内小屋があったが、岩ごろごろの河原に立地しているため、先の土砂災害では大打撃を受けたようだ。建設途中の砂防ダムを眺めたりしてようやく下山。
右手の森から出てきてここで渡渉
岩に記された記号を頼りに進む
砂防ダムも水量たっぷり
この日は10キロ〜12キロといったところだろうか。上りは完全歩きモードで下りはかなり下まで来てようやく走れたという感じである。温泉につかってビール飲んで、さらに名古屋駅でラーメン食べてビール飲んで、新幹線でもさらにビールを飲んで帰宅。距離も短かったので消費カロリーに大して摂取過多な気はするが。名古屋駅からわずか2時間ちょっとで家まで着いたので、新幹線の偉大さに改めて感心したが、リニアが開通すればアルプスあたりに高尾山に行くような感覚で行けるような時代が来るのだろうか。金銭的なところは別として。
今回はあいにくの悪天候だったので御在所岳のみのピークハントコースに止めざるを得なかったが、鈴鹿の山には祖父母が健在なうちにまた訪れたいところである。
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