トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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金曜日は名古屋出張。午後の会議のため、直帰着でも東京へはかなり遅い時間になる。土曜にこちらでのトレイル仲間とのトレイル行きの予定もあったが諸般の事情によりなくなったので、それでは、ということで三重県にある母方の実家に泊まることにした。かなり高齢になる祖父母とはここ2年ほど会っていない。健在でいるうちに顔を見せておきたいというのもあった。とはいえ、何といってもせっかく三重まで来たのなら鈴鹿の山に行かねばなるまい。となると鈴鹿の山に興味が出てきて色々と情報収集を始める。鈴鹿セブンマウンテンと呼ばれる代表的な山々が主脈に沿ってあり、すべてめぐると距離55km、累積高低5000mオーバーでハセツネよりも厳しいと石川弘樹さんが書いているタカタッタの記事を見つけたりする。
幼少時よりずっと三重に正月帰省すると初詣で行くのはセブンマウンテンの一つ、入道ヶ岳の麓にある椿大社だったし、御在所岳の麓、湯の山温泉にも夏休み等に数回行ったことがある。とはいえ、幼少 時のこと、どういうルートでどうアクセスしたのか頭に入っていることもなく、もはや具体的にどの場所行ったのかは知りようもないが。岩がごろごろした河原でカジカ蛙を捕まえたりした記憶がぼんやりとある程度である。
金曜日は、そもそもの出張用務の資料作成でばたばたしていたため、適当にかき集めた装備では山に行くのに不足があったが、便利になった時代、出張の用務終了後に名古屋駅ビルで地図、コンパス、ライトなど必須装備品を買って山行きに備える。
麓まで鉄道でアクセスできる藤原岳から入り、御在所あたりを目指してひらすら鈴鹿山脈を縦走し、最後は湯の山温泉で風呂に入るというルートにやたらと惹かれたのでそのつもりでいた。しかしながら、朝起きると無情にも雨。数日前の時点では6月18日は関東が雨で名古屋以西は晴れという予報であった。前日には晴→曇と予報が変わっていたがまあなんとかなるかなという程度だった。その程度の認識だったのでレインウェアを持参していない。長時間の山行きは大変危険である。残念ではあるが雨の中、初めて登る山、しかも帰りの新幹線のことまで考えると無理はできない。早朝出発の予定でいたが、ふて寝をしながら考えた結果、御在所岳往復にすることにした。前夜、山行きを計画していることを祖父に話すと田部井淳子氏のテレビ番組で御在所を取り上げた回の録画を見せられ、随所にあるという奇岩が気になっていたのでぜひこれだけは見に行きたいと思っていた。
御在所岳は四日市から電車、バスを乗り継ぎ湯の山温泉まで行くとほぼ頂上までロープウェイで上ることが出来る。鈴鹿山脈を含め、名古屋圏在住者にとっては首都圏在住者にとっての大山・丹沢山地と同じような位置づけだろう。標高も1200メートル前後と丹沢より低いが大山と同等である。もちろん、関東ほど電車ユーザーの割合は高くなく、車での移動が基本なので公共交通機関の充実度は首都圏ほどクリティカルではないかもしれないが。御在所というのは名前からしても「おはします所」となるが、何がいるかといえば当然神様のいる山ということである。全く気にしていなかったのでそんなことも知らなかったが、花崗岩の山で奇岩が随所にある景観からそういう名前がついたのだろう。そういえば花崗岩のしまである屋久島も山頂に岩が乗っかってるような山がたくさんあるし、GWに旅行で訪れたヨセミテ渓谷も花崗岩の山と谷である。岩の特質から神秘的な造形ができやすく、信仰の地となりやすいのかもしれない。
鈴鹿山地にはヒルが多いと聞く(これまた丹沢と似ているが)ので、足元は膝下までくるリガードソックスを履き、ディートの濃度が濃い虫除け剤「ムシバイバイ」をしきりに散布しておく。止まるときはなるべく開けた岩場にして濡れ落ち葉の木立の中は速やかに通り過ぎるよう気を使う。こうして自分なりのヒル対策をしていたつもりだったが、何と御在所には基本的にヒルはいない(ゼロではないがほとんど出くわさないらしい)ので大して意味のないことをしていたようだ。もちろん足回りへのブヨなどの攻撃は防げたかもしれないが。
こうして雨の中、御在所岳を上ってきた。
〜続く
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