トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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大会スタッフに運ばれたTwin Lakesのエイドから運良くLeadvilleにボランティアの車で帰って来れたのは23時過ぎ。車は大会に指定された駐車場に停めていたが、この日はレース中だから宿泊不要と泊まる所がない。そして、夜の町は非常に冷え込んでいるのでまさか、車中泊とかいう訳にはいかない。Leadvilleの町に戻るときに注意深くモーテルのサインを見たが、前日まで泊まっていた所も含め、No Vacancyの文字が見える。一軒、車が半分くらいしか入ってないように見えた所があったのですぐにそこへと向かう。深夜なので電話でスタッフを呼び出すと運良く空いているそうだ。チェックインの手続きを行うため、スタッフを待っていると他の車がやって来た。と同時にロシア人のおばさんがやって来て、後から来た車に空いてないことを伝える。どうやら最後の1室だったようだ。何というラッキー、一方で後続の車もやはり大会の選手に関係していたようで、お気の毒様である。案内されたのはベッドが3つもあるアパートメントタイプの部屋で、いささか広すぎる。荷物を運び込んでいると、なぜか隣に停まっていた車が前日まで宿泊したモーテルのスタッフの車で、レースどうだった?と聞かれる。50マイルで終わったよと答えると、また来年よろしくねと言われる。来年かが分からないが、残り50マイルの忘れものを取りにくる必要がある。
一夜明けて、大会の制限時間の30時間が近づいていたのでゴール地点で応援しようと見に行く。澄み渡る青空のLeadvilleの町、ゴールのゲートの向こうにはロッキー山脈の山並みがきれいに見えている。Leadvilleの住人とレース参加者でにぎわっている。司会が盛り上げる中、5分ほど前に最後の時間内完走者が戻ってくる。その後は、ゴールの先に見える丘から戻ってくるランナーの姿が見えないので司会が締めくくりの言葉に入り、最後はライフルによる号砲でレース終了。それでも、5分後に戻って来たランナーがいたが、完走のメダルを授与されていた。バックルがもらえないだけで、制限時間は過ぎているけれど、100マイル走ったことに対する報償である。半分で終わってしまったがために、この場で100マイル走ってきた選手を見る側なのが悔しい。完走した者にしか味わえない、すばらしいゴールであることには違いない。
50マイルを過ぎてから再びHope Passを上り下りしてからラスト40マイル、疲弊した身体でここをどれだけ走れるのかがこのレースの肝なのだろう。ゴールに戻って来た選手はそれを乗り越えて来ている。本当のレースは100キロから、2回目のHope Passすら挑めずに終わってしまった。Hope Passから見る夕暮れに染まる景色はさぞかし素晴らしいのだろう。
閉会式のセレモニーが開会式と同じ町の体育館で行われた。完走者数358人、完走率45%とのことだ。この数字、低いのか高いのか。やはり、このレースは相当厳しいということなのだろうか。男女のトップがまず表彰され、インタビューが行われる。Anton Krupickaが当然優勝したと思っていたが、優勝したのはサロモンのフランス人選手。メジャーなレースのほとんどをサロモンの選手が制していて、恐ろしいがこれもトレイルランニングギアの世界でイニシアチブを取るための戦略なのだろう。その後、10回完走1000マイラーの表彰や、年代別の表彰などが行われる。人口2700人足らずのLeadvilleの町に800人のランナーとそのクルー、そして200人のボランティアが集まった大会もこれで終わり。 この人数を見れば僻地ということも含め、神流のレースと似ているものがあるかもしれない。町中でも始まる前はがんばってね、終わった後はうまくいったかい、と声を掛けられる。あっという間の、しかしすばらしい夏休みを過ごす事ができた。繰り返しながら、忘れ物はいつか必ず取りに戻る。また訪れる日までさらばLeadville!
閉会式、男女の優勝者
ドロップバッグ返却
閉会式終了後、スタート/ゴールが撤収され平静を取り戻した町
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