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トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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紆余曲折があり、参加がかなり危ぶまれもしていたが、Transvulcaniaに出走するため、カナリア諸島へと
向かっている。キリアンを始めとしたトレランのスーパースターが集結するこのレース、スペイン本土から遠く離れた、日本でいう石垣島みたいなロケーションに加え、GW後という休暇の取りづらい時期であり、泣いても笑っても最初で最後の参加になるだろう。そもそも、カナリア諸島はトレランではなくバカンスで行くべき場所である。

航空券も、日本から現地まで乗り継ぎ通しの格安航空券はないので、ヨーロッパまでと、カナリア諸島往復を別に考える必要がある。せっかくヨーロッパ、それもスペインに行くのだからとビルバオのグッゲンハイムに行きたいとか、サッカーの試合見たいとか、時間がなくても必ずゲルニカは見なければならないとか、レース以外にもやりたいことがたくさんある中でスケジュールのマネジメントに苦しみ気が付けば飛行機は満席。小さな島に何千人も集まるのだからそれも当然である。結局は航空券代という絶体にして最大のコストを考えると勿体ないが、シンプルにレース出走とその往復という旅程に落ち着いた。旅立つ当日に。

当初のマドリッドを軸にして移動するという想定から大きく変わり、行きはデュッセルドルフからラパルマ島への直行便、帰りはグランカナリア島で乗り継ぎリスボンに出る。ポルトガルは、密かに行ってみたいと思っていた場所でありながらこんな機会に行くチャンスが巡ってくるとは思ってもなかった。リスボンからの帰国便が朝発なのは痛恨の極みであり、午後便にして少しでも観光の時間を増やしたかったが、デザートは別腹ならぬ、観光は別脚でレースのダメージがあっても歩き回るだろう。

今回は飛行機を多用する旅、それも周遊しながらではなく、僻地に行くために何度も乗り継ぐという形であり、一つでも乗り遅れれば大変な悲劇になる。その点が最大の不安であり、直前に、ヨーロッパ行きを止めて、アメリカ西海岸の100キロレースに切り替えようかと思ったほどである。勝手知るところなら気楽に行けるが、知らない土地に行くのは気楽さはない。20代の頃は無鉄砲な一人旅で知らないところに行くことに快感を覚えていたが、30歳になり保守的になりつつあるのか。

ともかく、賽は投げられた。楽しんでくる、ただそれだけである。
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