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トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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Transvulcaniaに行った際の各記事に写真を追加した。現像してから載せるので旅行ともなると、現地にPCを持って行き随時アップしていかないと枚数が多くて参ってしまう。大したクオリティのある写真が撮れているわけではないが。前回のアメリカ行きからメインカメラをGR digital4を使ってきたが、写りにはかなり満足している。GR-D2から画素数は据え置きながら画像の切れ味は数段上がっている。しかし、ついにコンデジの最高傑作になり得るGRが発売となるのでヤキモキしている。1600万画素(画素と画質はもはや関係ないが)、APS-Cサイズセンサー(普通のデジイチサイズ)、ローパスレス(切れ味最強!)と昨秋買ったばかりのK-5Ⅱsとほぼ同スペックながらコンデジという反則の品である。トレラン用と割り切りGR-D4を使い倒しながら買い足すか、さっさと買い替えるか。トレラン用の防水で高画質のカメラがあるといいのだが、残念ながら皆無である。RAWで撮れないという時点でカメラとしての体を成していない。もちろん、いいカメラを買う前に、少しくらいは写真が上手く撮れるよう努力すべきことはよく分かっている
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レース翌日の朝の飛行機でポルトガルのリスボンへと飛ぶ。レースのバタバタでリスボンのホテルをまだ予約していなかったので空港に向かう前に慌てて予約する。最終日の帰国便も朝早いため空港から近くて料金が手頃なところがいいが、なかなか見当たらなかったため一泊くらい仕方ないかとやや贅沢と思いつつ4☆クラスを予約。ラパルマ島はカナリア諸島の中でもメインの島ではないため、グランカナリア島かテネリフェ島に出ないと飛行機の本数も少ない。行きのドイツからの直行便は運良く乗れたが、週に何本も運行されているわけではない。朝食は期待できないだろうと思い、空港のカフェでサンドイッチを食べ、コーヒーを飲む。横にいた英語で会話している人をどこかで見た事があると思ったらAdam Campbellだった。サロモンのウェアを着たもう一人と一緒に食事をしていた。昨年のUTMF後のサロモンのイベントで神宮外苑を走りながら横で色々と会話したり、図々しく声を掛けようとも思ったが、人違いがあるとイヤなのと何よりレースについてあまり話したくない状況だったので声は掛けず。同じグランカナリア島行きの飛行機だったため、ゲートへ向かう途中で下りエスカレーター逆行して一生懸命上ろうとしているのを目撃してツッコミを入れた程度である。なお、飛行機内のドリンクサービスを頼むのにワーラーワーラーというおなじみの絶叫が聞こえて来たので間違いない。
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プロペラ機で50分ほどでグランカナリア島へ到着。ここでリスボン行きの飛行機に乗継ぐが少々時間があったのと、乗継ぎ階へ行くエレベータが数人しか乗れない仕様ですごく待ちそうだったので一旦外に出る。ターミナルの外もぶらぶらしながら時間をつぶす。さすがに2時間弱のトランジットではタクシー拾って街まで、とまでは言えないが。空港の売店の雑誌コーナーでスペインのトレイル雑誌Trailを発見する。最後の一冊で誰かの指紋がついているのは気になったが、セキュリティゲートの内側で帰るという保証はないのでとりあえず€5で購入。やや小振りのサイズだが非常に装丁がよく、レイアウトも見やすいよくまとまっている雑誌である。3月にグランカナリア島で行われたTrans Gran Canariaの特集が中心だったが、ウェアやギアのページも非常に見やすい。ゲート前でカナリア諸島名産品のお土産を買ったり、バーガーキングを食したりしつつ、リスボン行きの飛行機に乗り込む。予想に反して機内食の提供があったため食事をしたのは失敗だった。
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リスボンに15時頃に到着、飛行機から白い壁と赤い屋根の美しい街並みが見渡せる。とりあえず地下鉄で一本でホテルに行きチェックイン。地下鉄に乗ってる中でリスボン在住の知り合いがいたことを思い出したが、あまりにも気付くタイミングが遅過ぎたし、翌朝には帰国のため連絡するのはやめておいた。ホテルは2013年オープンということでまだ新しくてきれいなホテルである。5000〜6000円くらいで済ませたい所であるが、空港に近く、地下鉄一本、wifiが無料という条件で10000円くらいだったので一泊する分には不満はない。
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既に16時近くなっていたので海の方へと向かい、観光へ向かう。あれだけレース中は脚が痛くてたまらなかったのに坂が多いリスボンの街を歩き回るのもそれほど苦にならない。ガイドブックもないのでわずかに知っているキーワード、サンジョルジェ城を目指そうということになる。ヨーロッパの日曜日、露骨なくらい歩いているのは旅行好きのアメリカ人ばかりで店は閉ざされている。空いているのも観光客狙いの商売だけである。路面電車が坂道をおかまい無しに走るリスボンの街の丘の上にサンジョルジェ城はある。城からは街を見渡せるビュースポットとなっている。久々に持ち歩いていたスケッチブックにスケッチをしたりとしながら夕暮れ時の街を眺める。街へと下りる途中にTrip Advisor Certificateなどという、食べログ高評価の証明のような紙が貼ったレストランが気になりつつも混んでいたので下まで下りる。結局観光客狙いのレストランが並んだ一角で客引きに掴まり、その中ではマシそうな所で、wifiが使える所を選んで魚料理を食べる。リスボンといえばファドということで、lonely planetで事前にピックアップしていたが、翌朝早く出発ということもあるし、そもそもファドについてよく知らないので止めておいた。
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ホテルに戻り、買ってあったSagresビールを飲もうとしたが、疲れからか途中まで飲みながら寝てしまった。Sagresビールは味に期待をしていた訳ではなく、あちこちに旅行に出掛けるようなきっかけの一つでもある、『深夜特急』の作中に出てくるからである。今回のラパルマ島行きにあたり、7月までのパスポートを10年ぶりに更新したが、ぶらぶらと旅するようになり10年経ってSagreビールに辿り着いたのは感慨深い。と思って購入したものの味はもはや記憶無し。朝7時15分の飛行機なので6時前にホテルの前でタクシーを拾い空港へと向かう。フランクフルトで乗継ぎ日本への帰国便はエアバスのA380だったが4人シートで他に誰もいなかったのでゆったりとくつろぐことができた。超弾丸日程で早朝の出発を繰り返していたため、行きも帰りも時差ぼけになることもなく、成田に朝着いた日の午後から会社で平然と仕事に戻る。肝心のレースで結果が残せなかった上に、観光をろくにすることもできないスケジュールの遠征であったが、結果を出せなかったことについては反省するとともに、海外レース参加の楽しさを再認識した旅にもなった。特に、町の盛り上がりが印象的であった。
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目覚まし時計の設定ミスで1時に鳴ってしまい寝たのかどうだかよく判らない状況ではあったが、とりあえず2時40分くらいまでに荷物を準備してホテルを出る。テーピングを貼ったりする余裕はなかったのでスタート地点でそういう作業は行って、ドロップバッグ用の荷物の中に預ける事にした。フロントが24時間対応ではなく、7時ー23時のようなことが書いてあったにも関わらず鍵の管理について確認しておかなかったのはミスであったが、他にも参加者がいたため、英語は通じないが人がいてくれた。スペイン語は片言しか喋れないが23時以降に戻って来ても大丈夫と言っていたので安心する。受付時にバスチケットをもらい忘れていたのでちょっとトラブルはあったものの、ゼッケンを見せたらあっさりとバスに乗る事ができ、スタート地点へと向かう。当然のことながら睡眠が足りていなかったのでずっと寝ていたが、1時間ほどで到着、まだ4時である。テーピングを貼り、日焼け止めを塗り、出走のための準備を行う。トイレを探すが、27キロの部も含め2400人以上が集まっているというのに10基くらいしかない。しかも全て紙切れ。他の参加者は一体どうしているというのだ。ホテルで用は済ませてあったが、完全にすっきりという訳ではなかったので、紙がないというのは非常に痛手であるがないものは仕方ない。伊豆トレイルジャーニーの装備品セットをそのまま持って来ていたので携帯トイレも持って来てはいたが、朝出る前にこんなもはいらないということで装備から外してしまっている。我慢するしかない。
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5時くらいから早くもスタートラインへの整列が始まり、皆チップを通過させつつ並ぶ様にMCからアナウンスがある。そしてスタート地点に徐々に人が集まり始まるとノリノリのMCのテンションがどんどん上がってくる。北野夫妻にもここでまた出会い、健闘を誓い合う。Joe GrantやらCameron Claytonやら何名かの有名トレイルランナーが壇上に上げられて紹介されるが、Kilian JornetやEmelie Forsebergといった面々は人混みの先でSalomonチームとしてまとめて紹介されていたようで、インタビューの声のみ聞こえてくる。上空のカメラに向かって手を振ったり、We will rock youが流れたり、としてあっという間にスタート時間となり皆で10カウント。島の女性首長が号砲のホーンをならしてレーススタート。このレースは前方のヘッドライトと後方の赤色点滅灯が義務づけられているが、トップ集団はもの凄い早さで駆け上がって行く。さすが世界最高峰の大会といったところか。
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スタートしてからすぐに急な砂礫の上りが始まるため、渋滞が発生する。左右を見るとライトの明かりがあちこちに散見されるが、トイレが足りていないというのはこういうことだ。流れに乗りながら進み、振り返ると夜が空け始めている。最初はウォーミングアップということもありストックを使わずに進む。完全に明るくなり始めた所で急な上りがあり、ここで初めてライトを消してストックを使いながら上り始める。黙々と進んで行くと最初のエイド、Los Canariosの町に到着。沿道の両側を住民が埋め尽くしVamos!Vamos!ともの凄い声援を送ってくれる。中にはコンニチハ!と声を掛けてくれる人も。ここまで既に8kmで700mほど上って来ているが、2000mまで上るので先はまだまだ長い。夜明けの時間帯は涼しく、水を全然消費していなかったが、エイドではアクエリアスを飲んで出発。18km地点まで、2000mを上るため、とにかくリズムを崩さずに進むよう心がける。時折振り返ると美しい光景が広がっており、写真を撮るということを繰り返していたが、これが後に響くとは全く思っていなかった。さすがにずっとぶっ続けで上りというのは辛かったが、ようやく下りに入るも脚の調子がイマイチでペースも上がらない。ようやく関門となっている第3エイドに到着。ここもまた大盛り上がりである。
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関門を出ると次のエイドまではほぼフラットな道だが他のランナーがほとんど歩いている。この人たちが何を思って歩いているのか分からないが、走れる所を走っておかないと後で泣きを見る事は分かっているのでなるべく走って進む。第4エイドを出ると遥か先に横広がりに見えていたコース終盤の尾根へと向けて高度を上げる。ここからまた1000mの上りである。上っても上っても次の頂上っぽいものが見えて上には辿り着かない。ようやく上まで辿り着きエイドかと思ったらそこは救護所だけでエイドはまだ5km先と言われる。そして、ここからは50m〜100m程度のアップダウンが上り基調で続き、ここまでにボロボロになってしまっている脚にはかなりキツい。ストックに体重を預けながら上って行く。これがすべての失敗の原因だったと気付くのはもっと後のことであるが。この区間では水もギリギリで何とかエイドに辿り着く状況である。上りはさらに続き、大きな山が見えると嫌になってくるが、見えるピークすべてを巻かずに上っては下りるという状況が続く。Roque de Los Muchachosまでの距離が7km程度で制限時間まで2時間近く時間はあったので余裕と思いながら、ここでも平然とカメラを出して写真を撮ったりする。これが大間違いだったわけであるが、なかなか次のエイドにつかないとは思っていたが、ようやく辿り着いたのが16時50分頃。そこで無情にも次のエイドまで10.3km(実際はもう少し短かったが)とある。万事窮す、エイドスタッフに関門時刻を再確認すると、走らないとダメだよというようなことを言われる。
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そして、このままではいけないと思い、ここまで使って来たストックをしまう。上りも下りもストックを使う事でないより速いつもりだったが、しまってから急にリズムが出てくる。あまりにも気付くのが遅過ぎた。日頃練習をしていないのであればストックなど使わない方が速いということに。過去にストックを使ったレースはすべて完走できていない。何でこんな簡単なことに気付かなかったのだろう。先行するランナーを抜かしながら何としても通過しようと思いプッシュを続ける。足首を捻り、攣ったりもあったがとにかく通過できないと話にならない。トレイルランニングのレースの場合、完走する事が最も大事であると考えている。完走しない、ということはレースのコース設定者が用意したコースを味わい尽くせないということである。残り5分を切り、抜きつ抜かれつだった他のランナーにあと5分だ!行くぞ!のようなことを言いながらちょっと先に見えているエイドまで急ぐ。しかし、無情にももう一回下って上った先であり、上りに入った所で残り3分。エイドは100メートル上方にある。結局半分も上がってない場所でタイムアップとなり、先ほど鼓舞してきた人にも抜き返されながらようやくエイドにつき、カーーットオフ!!とスタッフから言われる。そしてほら、お疲れコーラだよ、と渡されたがもはや後の祭り。写真をのんびり撮ってなければ、ストックを使わないでいれば、、、たしかに過去に出たレースの中でも最もキツいと言えるコースだったが、制限時間一杯使えば決して攻略できないレースではなかったし、慢心による下らないミスに泣く事になったというのは滑稽である。レースに集中するためカメラを持たずに出走したものの力及ばなかったレースと違って、勿体ない、としか言いようがない。ここはコース最高地点、苦手な上りが終わりようやくこれから下りという場所である。勿論、ストックに頼るというミスに起因すると思われる大腿四頭筋のダメージがあり、いつものような下りが全くできない状態だったので仮に通過できたところでゴールできたかという保証はどこにもないが。
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関門の食事のパスタをもらって食べようとしてたら北野さんの奥さんの姿があり、聞く所によると一つ手前のエイドで収容されて連れて来られたそうだ。ほどなくしてバスでゴール地点に戻るが、寝不足で爆睡していたから詳しく記憶がない中、途中何度も止まっていたようで、21時前にようやくLos Llanos de Aridanteに到着。ドロップバッグに預けた荷物を受け取り、選手用のパエリアを食べる。既にトップのKilianの7時間切りゴールから8時間が経過しているが、レッドカーペットの両側に町の住人が埋めつくし、町へと帰って来たランナーを迎える。外から眺めていると、レッドカーペットの中にいないことが悔しい。ある意味、このレースに来た最大の目的はこのレッドカーペットを通ってゴールすることだったはずである。ここでまたまた北野さんにお会いしたが、12時間ほどでゴールされたということだった。22時のバスでサンタクルスへと戻り、翌朝には島を出るのでシャワーを浴びてすぐに寝る。
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Transvulcaniaは既に来年のエントリーが始まっている。次こそ、という気持ちもない訳ではない。実際、Leadvilleは今年も行く訳であるし。しかし、海外には魅力的なレースはいくらでもあり、片端から出ようとしても到底時間が足りる訳もない。一回一回が勝負であり、行く時に後悔しない結果を残す事、その重要性を再認識した。いくら魅力的であろうと何度も何度も同じ場所に行くようなことはしない。次は、ない
5月に予定していた2週連続のウルトラレース参戦、1週目のTransvulcaniaは58kmのコース最高地点Roque Los Muchachosで10分ほどタイムアウト、そして2週目の野辺山ウルトラ100kはDNSという結果に終わった。トレーニングが足りていないのは事実であるが、前者は慢心によるタイムコントロールのいい加減さによるまるで無意味なDNF、後者はGWとかに終わらせておけばよかった仕事をサボっていたツケの代償。まったく、何をやっているのだろう。7月の大雪までしばらくレースの予定はなし。そしてその後はいきなりLeadvilleという状況である。立て直さないといけないことは言うまでもない。
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ラパルマ島の空港に無事到着後、荷物を受け取るとレンタカーのカウンターへ向かう。全く車を運転するなど考えていなくて、公共バスと必要な場合のみタクシーという考えしかなった。しかし、島へと向かう飛行機の中で時間の有効利用、行きたいところに行ける気軽さからレンタカーを借りることを決断。出掛ける前に大急ぎで荷物をまとめた際に、絶対使わないけどとりあえず持っていくか、ということで持っていた国際免許証を使うなど全く思っていなかった。
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借りた車は当然左ハンドル、そしてマニュアル。マニュアルの免許証が役に立つということもあるものだ。3年前のチュニジア旅行以来の左MT車であるが、始めてではないのでさほど困ることもない。山道でシフトUp&Downの指令が頻繁に出たが、島の東側の空港から西側にあるゴールの町、Los Llanos de Aridanteまでスムーズに移動できた。途中で島のことを紹介している博物館に寄り、島の模型を見ながらコースに対するイメージを膨らませる。単純な形状ではなく、ノコギリのような山の形をしているのがアップダウンが多いのでは、と思わせ、やや身構えてしまう。
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レースの会場には12時過ぎに着いたが、大盛況で圧倒される。受付を済ませ、町歩きをすると期待もしてなかったのに、メキシコを思わせるカラフルな町並み、背後に聳える火山の山々となかなか見応えが有る。会場近くのレストランの本日のメニュー€9.5につられて食事を取る。サラダとスープ、魚料理とパスタ、アイスと何かのデザート、という形でチョイスができるが内容を考えればまあまあリーズナブルな価格といえるだろう。レースのことを考えればパスタでカーボローディングというのが自然の流れかもしれないが、わざわざ遠くはなれた大西洋に浮かぶ島に来て魚を食べない訳には行かない。レースのパンフレットに載ってた参加者リストを見ると、日本人は他に3名、そのうち1名はDNSで他の2名は芦屋のトレランショップ、Sky High Mountain Worksの北野夫妻である。
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食後もまた町を散策。先ほどまでの喧噪が嘘のように鎮まっている。ここはスペイン、シエスタの時間で皆どこかへと引っ込んでしまったのだ。レースの受付も閑散としており、こんな時間に受付していてるのは外国人と見られる人が大半のようである。先ほど食事をとったレストランの前を通ると、北野夫妻が食事をされているところにばったりと出くわしたのでご挨拶。レース後は別の島のトレイルに行かれるという事で満喫できる行程のようだ。日本から遥か離れたカナリア諸島に来るスタンスとして明らかにそれが正しい。車を停めてから3時間が経とうとしていたので、そろそろ出発しようかと思い駐車場へと向かう。地下2階に停めていたのだが、上へと上がるスロープが極めて斜度がキツい上に両側の壁も狭く、こすってしまわないかと心配になる。それ以前に斜度がキツ過ぎてローギアでも上り切れずにエンストをしてスロープ下まで落ちてしまう。何度もやってるうちにエンジンも過熱気味で白煙と焦げ臭い匂いすら出てくる。相当焦ったが、シエスタで他の車がいないおかげで、ようやく上る事ができ、無事に駐車場を出る。
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島の南側の方へと向かい半時計周りに反対側のサンタクルスデラパルマへと戻ることにする。島の周回道路は海岸沿いというわけではなく、内陸に入り込んで、海抜500mはあるような場所にある。海から切り立った崖があるような地形をしているからだろうか。集落や畑、海の眺めを楽しみながらしばらく進んだ所の展望台に差し掛かった辺りで突如として濃霧に包まれ何も見えなくなる。過去に濃霧が原因の航空機の大事故が起きた事もあるようなお土地柄、やはり頻繁にこういうことはあるのだろうか。レース中に濃霧でホワイトアウトしてしまったら一大事である。霧の中を走ってしばらく行くと、また晴れ渡った空が広がっている。気象条件の変化への対応はアウトドアスポーツで最も重要なことである。島の東側へとやって来た所で途中にあった洞窟の遺跡と博物館に立ち寄る。レースに出るくらいしか時間が取れていない、航空券費用が勿体ないと言われても何も言い返せない最低の旅行であるが、多少は観光っぽいこともしておかなければわざわざここまで来た意味がない。
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レンタカーの返却先は空港であったが、いったんスルーして宿泊地であるサンタクルスデラパルマの街まで来てみた。海沿いに広がった街であり、ビーチにはまだ5月だというのにかなりの人手もある。ホテルの位置も確認してさらに島の北側へと向かう。途中でさすがにこれ以上いっても何もなさそうだと思い、時間もなかったのでコース最高地点の下見などはせず空港に戻りレンタカーを返却。1時間に1本のバスを待っても埒が空かない状況だったのでタクシーでサンタクルスの街に出たが、€12程度。まあほどほどの出費ということか。ホテルにチェックインした時点で20時近くなっていたのでスーパーに買出しに行き、さらにピッツェリアでピザを食べてレースに備える。ホテルに戻って21時半過ぎ。ちょうどこのくらいの時間が夕暮れ時である。つまり、レースでも6時スタートで15時間でゴールすれば十分明るい時間ということが確認できた。カメラを持ってなかったので写真を撮れなかったが中心地区はやはり美しい街であり、レースが終わればすぐに帰るというのはつくづく残念である。
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レースは6時スタートなのに送迎バスがサンタクルスの街を出るのは無情にも3時。ということで2時に起きる必要があり、急いで装備品の確認と準備をして寝るが、既に23時近い。時差ぼけで早起きできることに期待して眠りにつく。
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