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トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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予定通り3時に起床。準備はしてあったので、3時50分に出るまでの間にテーピングを貼り、朝食を食べる。弁当を渡す場所が大会会場から宿で、ということに急遽変更になったようだが、これは大正解。レースのスタートが6時なのでその2時間前までには食べておきたい。トイレに行くが起きてすぐでは出すべきものも出ない。他の部屋の同宿者とともに民宿の女将さんの先導でバス停へと向かう。何と、この中にもつい先日のセミナーで会ったばかりの人がいた。いやはや、実に狭い世界というか。バスが来るのは4時25分からとあったので20分くらい待つことを覚悟していたが、他の集落からのバスに空きがあったためほとんど待たずに乗る事が出来て会場へ。

まだ選手の集まりはボチボチといったところ。暑くなると思っていたので日焼け止めを塗りたくって荷物を預ける。日焼け止めを預け忘れたが、スタッフに言ったら荷物をすぐ出してくれた。まだほとんど荷物を預かっていない段階だったのに救われた。ここでまたトイレに行くが、まだ半分も集まっていない状態だったのでほぼ待つ事なく用を済ませる。スタートまでは1時間半近くあるので、横になって休む。30分前のスタートライン整列の直前まで休み、ベスパを飲んでレースモードへと切り替える。スタートゲートからの列が折れ曲がって少しの辺りに並ぶ。近くにはこの大会で最も注目を集めたと言っても過言ではない、マッチこと近藤真彦選手がいた。自分一人では気付かなかったかもしれないが、偶然トライアスロン大会で何度か見た事があるという人と並んでいたおかげである。実にさりげなかったが、一目でマッチだ!と分かった。スタートセレモニーではやたらとテンション高い伊豆市長が選手を煽る。それに負けじと松崎町長も大声を張り上げる。そしてスタート、世界的ランナーの恒例のスタートダッシュを目撃することができ、これだけでも楽しめる。

会場を出てすぐに上り基調のロードが始まる。割と長く続いてからトレイルへと入るが、渋滞気味で流れに乗って進む。あっという間にウォーターステーションの宝蔵院に到着。汗をかなりかいてしまっていたので、もらったペットボトルの水を、ボトルに補給しつつ飲み干す。霧が立ちこめる中走ってきていたが、ここからは風も吹き、時折雨粒が当たる。レインウェアをいつでもすぐ着用可能な状態にして進む。八瀬峠を越えて林道区間に入っても天候は変わらない。水分以外に全然補給をしないでここまで来ていたので、サプリの補給をしてから仕切り直し。黄金橋までは難なく到着。トイレが激しく並んでいたので、桜餅を食べたりの補給だけして先へと進む。

次の仁科峠までは約18km、3時間程度でパスしたいが、だらだら歩いても4時間あればいけるだろうということで、焦らずマイペースで行くことにした。トレイルの入り口までは上り基調の緩い林道、ヤビツ峠と比べても大したことないが体が重い。トレイルに入るといよいよスローダウン、腹がむかむかして吐き気がするし、眠気のようなものを感じる。信越五岳の最終盤で感じたあのイヤな感覚、力が出ない。後続に道を譲りながら、補給食を口に入れるが、一向に回復しない。二本杉峠、滑沢峠とフラフラの中で通り過ぎ追い越し禁止区間に入る。しかし、このペースではどんどん後続に追いつかれるので道を譲るばかりである。まだ半分も来ていない。37kmあたりだったか、ベンチがあり先行するランナーが休んでいる広場で後続5人くらいに道を譲ったらその中にsasashinさんがいて、先に行きなさい、頑張りなさいと追い立てられる。ここから数キロはsasashinさんのプッシュを受けながら何とか走る。声が暗い、元気ない!、など母親に叱られるかのような気分だったが、完全に失速していたところをある程度走れたので感謝。彼女はさっさとゴールして早く帰りたいと言っていたが、まさにその通り、このレース、朝早起きしているので早く帰って休むに越したことはない。結局猫越岳への上り階段まで一緒に進み、そこからは先に行ってもらった、というか置いていかれた。

仁科峠に6時間50分ほどで到着。ずっとノースリーブの薄着で走って来ていたが、二本杉峠からの稜線では強風の場所も多々有り、汗がすぐに乾くせいか体から水分がどんどん飛んでいく。エイドでは水とスポーツドリンクをガブ飲み、体感温度は低いのに脱水気味になっていたようだ。イスがあったので迷わず座り、塩カツオうどんを食べ、お替わりもする。途中でバテてからも仁科峠に着いたら立て直そうと思って進んで来たがこの判断が正しかったのかどうか。ザックの重りとしか思っていなかった防寒具を着用し、補給食を取り出し易いポケットへと移動し、この先のコースへの準備をする。トイレはここのエイドも相変わらず並んでいる。10〜15分ほどエイドに滞留してから終盤戦へと向け出発する。

当初こそゴアテックスを着ていたが、上りですぐに暑くなり脱ぐ。結局ウインドストッパーベスト+アームウォーマーという、肩は露出した状態になる。次のエイドの土肥までの区間は階段の上りが多く、その度にスローダウン。傾斜の道であれば多少は走れていたが、階段だけがどうしても上れない。上りで抜かれて下りで抜く、毎度ようなパターンで10人くらいの人と抜きつ抜かれつを繰り返す。走れる区間は気持ち良く走り、時折抜かれるものの、後ろにつかれている感じもなく一人旅を満喫できているつもりが、スローダウンするとすぐに追いつかれてしまう。アップダウンを繰り返し、伽藍山まであと3kmという標識を見たときに、エイドまでもう一山あるのかと思いがっかりしたが、ラスト2kmくらいはロードの緩い上りを進むだけで、ピーク越えの手前に土肥エイドがあった。このロードも大した傾斜ではないのに走れない。エイドではスープを飲み、チョコを食べ、10分以上滞留、ラストに向けて整える。

エイドを出てすぐのところで前方に富士山が見えるが、裾野だけ見えていて上部は見えず。30分ほど後に通過した人はいい感じで見れていたようでやや残念。だるま山を越え、さらにピーク越えがあるのか、と思った所を右折していよいよ最後の下りセクションへと入る。芝生のような下りが続き、走り易いが脚よりも体の疲労が大きく、すぐに息が上がってしまう。だるま山レストハウスに着いた所で防寒具をザックにしまい、いよいよラストへと向けて加速。下りを心置きなくぶっ飛ばして残り5kmくらいまであっという間に来たが、ここでまた憎きロードがありペースダウン。階段のダメージなのか足裏の筋が痛み、硬いロードはそれが堪える。歩きが入ってしまうと1km毎の標識が遠くなる。残り3kmを過ぎてからも上り返しがあってうんざりしながら、12時間でゴールへと着くのも難しいとなり、日も暮れかかってくる。梅林の横を通り、ここは前日チェックで修善寺の街中から徒歩25分と書いてあったのでゴールは近いということを認識。夕闇で赤から青に変わろうとする空を右手に、眼下に修善寺の街が見えて来た。下り切った所でライトが必要なくらい暗くなるが、もうここまで来れば街灯を頼りに進めるのでライトはいらない。

ラスト1kmの標識を過ぎ、思うようなレースが出来てなかった悔しさもあり、どんどん加速して3〜4人パスする。そしてゴール前に着くと、先行するランナーが家族と大団円のゴールをしようとしていたので、早くゴールしてくれと思いつつ、歩いてゴール。鏑木さんからはよく戻って来たと声を掛けられるとともに、走らないといけないからキツいと言ったら、鍛え直しなさないと言われる。昨夏以来の久しぶりの長距離レースで対策も全くしていなかったので、まさにその通り。先にゴールしていた何名かと話し、荷物を受け取った所でビール飲みつつディナーをしてからはさっさと帰る。修善寺温泉から修善寺に向かう10分足らずのバスでもまさかの爆睡で隣の人に起こされる。20時30分くらいの修善寺発の電車で帰り、23時頃に帰宅。そしてすぐに就寝。長い一日だった。当日の運営では、トイレが絶対的に不足していてエイドで長蛇の列をつくっていた以外には大きな問題は見当たらず、気持ちのよいレースとなった。松崎町へのアクセスのしんどさ、早朝スタートのレースながら家に帰れてしまう翌日からのしんどさ、等々あり今回だけでもう十分かな、と思う。
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富士山見えたよ
同じ場所と思われるところで富士山見えました。すそ野は見えなくててっぺんだけ。雲のあいまに浮かんでいたのですが、先行ランナーに教えてもらわなくてはわからなかったです。

修善寺発の電車は20:17と記憶しています。私は新幹線は使わず、小田原で小田急に乗り換え。帰宅したのは11:20ごろだったかな。ゴールしたあとで時間的な余裕がなく、仲間のゴールを待ったり飲食店で十分にお金を落とせないことが問題ですね。

再考してほしい点はいろいろとありますが、70km級のレースは数が少ないので、来年もそれなりに応募はあるでしょう。
しらちゃん URL 2013/03/17(Sun)00:03:01 編集
Re:富士山見えたよ
しらちゃん様

伊豆トレイルジャーニーお疲れ様でした。富士山の裾野を見たのは土肥の手前のロード区間だったかもしれないです。いずれにしろ、だるま山の下り階段まで僕の方が後ろだったからおかしいな(笑)立ち止まって眺めていたら追いついてきたランナーと雲がかかって富士山の上が見れなくて残念だね、という内容の会話をしたのは確かです。三島駅で新幹線ホームに着いてから20分ほど待ったので効率は良くないですが、疲れていたので東海道線についてはノーアイデアでした。熱海であればグリーン車という手もありましたが。ゴール後に慌ただしく帰らないといけない、というのは良くないですね。新しいタイプのレースということは間違いないので、来年は申込がより大変になるでしょう。でも、僕は特別に思い入れのあるレース以外は何度も出ないので、またとは思いません
【2013/03/17 00:35】
伊豆トレイルジャーニー
強風の中参加お疲れ様でした。当方も何とか無事完走出来ました。またどこかでお会いしましょう。
LSD URL 2013/03/17(Sun)21:53:46 編集
Re:伊豆トレイルジャーニー
LSDさん

いつの間にか僕が抜いていたんですね。コース上で抜いた記憶はないので土肥駐車場のエイドですかね。とにかく風が強い一日でした。
【2013/03/17 23:28】
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