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トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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土曜日は房総トレイルへ。今年のGW前にハッピートレイルで行った清和県民の森へ行ってきた。房総半島なら紅葉がまだあるのではなんて淡い期待を抱いていたが、ほぼ散っていた。ちょうど本栖湖に今月初めに行ったときと同様で所々に色付きが遅い木が散らずに残っているという状況。しかし、落葉のトレイルはふかふかの絨毯のようで実に快適な足場。それでも、木の根が張り巡らされて岩場や激下り、藪もありなかなかテクニカルで楽しめるコース。途中の安房高山は谷間に田園地帯が広がり、鴨川の街並みの向こう側には太平洋が望めるという絶景ポイント。夏場だと藪が茂り、水場もないので大変だろうが、冬場のトレランには最適なフィールドである。最近は房総半島の高速道路が整備されたので都内からのアクセスも非常に便利で、しかもすぐ近くに入浴できる場所があるというのもすばらしい。清和県民の森は万人向けだが、そこから出て安房高山方面へ向かう場合はテクニカルなコースで危険箇所もあるのでそれなりに経験が必要だし、さらにその先まで行く場合はロストしやすい(自分がしただけだが…)ので地図とコンパスが扱える人が同伴していないと厳しいだろう。
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コースと標識が整備された県民の森は快適なトレランフィールド

今回は清和県民の森の中を大回りしつつ、ハピトレのコースを途中からなぞり、さらにハピトレでは時間切れでいけなかったエリアにも行こうという贅沢なコースを考えていた。しかし、地形図を持っていかなかったため、途中でロストして時間をかなり食われたので半分ほどのところで来た道を引き返して帰った。冬至まであと数日と一番日が短い時期なので下山時刻は常ににらみながらだったが、快晴の日、房総の低山のおかげか16時半でもライトが不要だった。とはいえ、15時40分頃には一度ロードに下りていて、その時間は標識が張り巡らされた清和県民の森の中である。道しるべが不明瞭な場所で暗くなったらひとたまりもないので16時には下山している必要があるだろう。ただ、夕日の差し込む時間帯の清和県民の森の中が非常に美しかったことは道迷いによる時間ロスの思わぬ副産物であった。
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夕闇に染まる木陰の青、木漏れ日が照らす赤。夕暮れ時の清和県民の森は非常に美しかった。

今回はセミナー参加ではない形で気ままにトレイルに行く楽しさを再発見することができた。セミナーの場合、大抵は講師がおすすめするコースだから走りやすかったり、絶景があったりとするものだが、設定されたコースをただ前の人についていくという状況であり、あまり自分で考える必要がない。しかし、個人的にいく場合は分岐点での方向判断、コースの設定等、自分で考えるという作業が多々発生する。今回のように時には道を間違ってしまうこともあるが、そういうことも含めてトレイルランニングの楽しみであると再認識した。自分でルートを見つけるという要素がトレランを創造的なスポーツとしているともいえる。ただレースでタイムを競うだけがトレイルランニングではない。来年はセミナーばかり行かず、地図とコンパス片手のトレランの機会を増やして行きたい。

清和県民の森~安房高山間のトレイルにはハッピートレイル後に参加者の誰かがつけたのか、蛍光色の赤テープがついていたので特に道に迷うようなことはなかった。途中激下りのところはテープなしだと行き止まりと思ってしまうようなだが、真下を覗き込むような方向に次のテープがあり、正しいルートへ行くことができた。一度林道に下りて100mもないくら林道を通ってトンネル脇の法面が始まる手前に藪の中に入るように次のトレイルの入り口があるのだが、これは少々わかりづらい。ちなみに高山から下山してくるときも、林道に正しく戻る道が非常にわかりづらいので要注意である。特に暗くなったらルートが全く見えないと思うので絶対に日没前に戻る必要がある。
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県民の森~安房高山は行き止りと見せかけて激下りがあったりするが、赤テープを頼りに進めば迷わないはず

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ロープが張られた滑り落ちるほどの坂を下りて一旦ロードに出るポイント。ロード側から入る場合は非常にわかりづらい。下山時であればロードを下って国道に出る方が確実に帰ることができる。

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ロードに出た後安房高山へ上るポイント。法面の脇に山頂へと続くトレイルの入り口がある。下山してくるときは非常にわかりづらいので注意。谷底には車と思われるものの残骸が…

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法面の上から林道を見下ろす。高所恐怖症の人は見ないほうがいい…といっても房総トレイルはものすごく高い塀の上のような、断崖絶壁上の細い尾根筋が多いので高いところが苦手な人には向かない。

ロード脇の草が生い茂り、足場の狭いトレイルから一気に上っていくと安房高山の絶景ポイントにたどりつく。ハピトレコースでは安房高山から林道に下りて、林道脇の愛宕神社を経由しつつ再び林道をかなり進み、三郡山の標識から再びトレイルに入る。今回は愛宕神社から降りた後、林道に戻らず、トレイルを通っていたら他の目的でつけられたテープの方に進んでしまい、とても走れるようなものではない、ケーブルのように張り巡らされた木の根だらけの尾根、崖のような(崖そのものの)激下り、斜面にへばりつくトラバースがある尾根に迷い込んでしまった。房総半島は大地が激しく蛇行して入り組んだ川によって浸食されているので塀のような尾根が迷路のように張り巡らされている。したがって、ロストすると尾根の先端は川までの数十メートル、もしくは100メートル以上の切り立った断崖になっているので非常に危険である。あまり踏まれていないエリアにいく場合は地形図とコンパスが絶対に必要である。ロストしてから引き返す際に、正しいコースが走れるような感じで迷い込んだ場所とは大違いだった。ハピトレのときに石川弘樹さんが道をしっかり見ていれば迷うことは有り得ないという名セリフをはいた後にロストした実績がある。余計なことを言ったがために…
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愛宕神社。ここから下った後にロストした。

今回はロストした後に林道に戻った後、西へ進んで三郡山への分岐路までたどり着いたが、随分長く走った感じがすること、ここが正しいコースの入り口であるか自信がない、仮に正しかったとしてもこの先は石川さんも迷ったコース、既に時間は14時半過ぎといった理由で引き返すことにした。安房高山の山頂まで戻るまでに結局道迷いを含め、2時間半かかった。今回は5時間強の行動時間だったので、半分をここの区間で使ったことになる。ただし、この部分は走れる林道があるせいか、走行距離も結構長かったようである。行動時間中、林道では車やオートバイと何度かすれ違ったが、山の中では他の人に全く会わなかった。高尾陣馬のように人だらけのところとは違って快適に走れる側面もあるが、道迷いをしたらそれで終わりなので慎重に行動する必要がある。不安があるからということで引き返す決断をしたのは非常に正しかったと思う。

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