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トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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来年5月の100マイルレース(UTMF)の事前懇談会に参加しに渋谷のゴールドウィン本社に行ってきた。大橋ジャンクションの方から砦ラーメンなどなつかしい店を眺めながら相変わらず地下の高速工事をやっている山手通りを歩く。この辺りを含め、松濤から渋谷へと抜ける道は昔よくぶらぶらしていたエリアだが、確実に街は変わりつつある。会場には3分ほど前に着いたが既に満席で立ち見に。知っている顔がちらほらと色々な所に座っている。よく晴れて出かけるのに最高な土曜日、こんなところに来ている場合か?どうせ情報はそのうち分かるのだから。端の方には先週のトレラン紀行でお世話になった鏑木さんと六花先生がスタンバイしている。鏑木さんの奥さんの菜々子さんの姿も。

見知ったことは冗長に書くが、冒頭でイメージ映像が流される。著名な登山家の方がこの大会への期待をコメントをしていた。大自然の中で湖、森、里山、火山灰の多様で豊かなトレイルを走りながら富士山を周るという旅は人間の限界への挑戦ですばらしい経験になると。また富士山をバックに果てしない草原を走っている映像が印象的だったがコースのどこかに含まれているのだろうか。大会のシンボルマークも上がっており、リボンが真ん中に富士山をかたどるように折り返されているような形。リボンは4色で太陽と湖、森、岩(灰)を示している。

その後は大会の概要説明。これまでにネットに流れていたウワサを実行委員が追認するような感じだった。鏑木さんや六花先生がこの大会の構想の経緯やここにかける想いを語る。目新しい話は、具体的な累積高低(8000m)やショートレースの名前(STY)と距離(70km)が発表されたことぐらい。ショートレースはさして魅力がない感じがしたが、フルと同じだけの人数を募集すると強気。UTMBの場合はCCCがコースのおいしい(絶景ポイント等)ところを取ったような感はあるが、UTMFに関しては、樹海など魅力的なところはSTYと合流する前半部にあると思われる。鏑木さんの意見としても完走できなくてもUTMFフルレースに挑戦して3年掛かりでゴールにたどり着くような気持ちで参加して欲しいとのこと。ハーフコースを何回走ろうともフルで100マイル走ったときに味わう感動はわからないからという理由である。

懇談会と称しつつそれほど意見交換の時間は取られていなかったが、ストックの使用の可否といった妙に具体的なものから、海外へのPRやボランティアへの仕事の割り振り方(48時間にわたるレースなので数回の交代が必要)といった大会の運営に対するコメント・意見が出ていた。大会への参加がクリック戦争になって困難なのではという意見も出ていたが、少なくとも今年は絶対にありえないので大丈夫である。そもそもトレランの競技人口がそんなに多くないし、トレランの大会としては史上最大規模、史上最長、史上最高額の参加料、そして平日スタートで最長48時間、そもそも気軽にエントリーできる状況ではない上に募集人数も強気にたっぷりあるのだから。参加料について突っ込んでみたが、まあ想定の範囲内といった感じ。信越よりは高いが、何とか出せないことはないといったところだ。

とりあえずエントリーはしようと思うが、まだまだ運営面においてはすべてにおいて納得のいく説明はまだなされていない。結局のところ”こちら”サイドから見た100マイルレースの素晴らしさ、必然性はよく語られていたが、地元住民に受け入れられるようなレースをどう作っていくのかという具体的な説明はない。事務局には箱根で苦い経験をされた方もいるのでそれを教訓にトレイルレースの土壌作りにはかなり労力をささいでいるようではあるが。激走モンブランを見る限り、UTMBの素晴らしいところは、山を抜けると集落があって地元の人が温かく迎えてくれる、それの繰り返しというところにあるように思える。しかし、それは集落という点がトレイルで結ばれているヨーロッパだからできることである。日本の場合は昔から街道沿いに連続的に街が形成されてきていて、その街道は現在は国道となっている経緯があるので、トレイルで集落が結ばれているというような場所は少ない。ああいう形のレースを期待できないのは仕方ないが、地元住民に受け入れられること、愛されることというのは絶対に必要である。

多数の市町村にまたがるレースである以上、受け入れ側の温度差があるのは当然であるが、積極的でない地域にどうやって浸透させるのかが非常に重要であり、そのためには100マイルレースをここで行うことの必然性を納得してもらう必要がある。残念ながら、河口湖や山中湖といった観光産業の確立しているエリアにおいては必然性のPRはなかなか難しい。神流のように過疎化・高齢化にあえぐ町とは根本的にコンテクストが異なるので活性化ということにもあまりつながらない。そもそもチャレンジ富士五湖や富士登山競走、河口湖マラソン、山中湖ロードレースといった恒例行事もすでにあるし。

このレースの必然性は、私見としては山を160キロも走る変な集団をきっかけに地元の人がもっと地元の森に興味をもつことができるかな、ということである。森や山に関わる仕事をしていない限り、意外と自分の家の近くであっても森にも山にも興味もなく、よく知らない場合が多い。神流でもそうだったようである。東京育ちの私が東京タワーに一度も上ったことはないのと同様である。その程度の人間が偉そうなことを言う資格はないのでスカイツリー完成前には、というか今年中に行こうと今ここで決意。自分の住んでいる場所の魅力を再発見すること、これは非常にすばらしいことであり、それによってまた自分の住んでいるところへの愛着が増していく。それを通じてコミュニティの再生や他の新しいアクティビティの創出につながり、ポジティブなスパイラルが始まるのであれば最高である。

レースまであと5ヶ月。今年の信越を見に行ったときの興奮から日本にはこれほどいいレースはないと思ったが、それ以上のものが期待できそうである。来年の目標は奥久慈→信越で行こうと思ったが、これにUTMFを加えて3大目標として掲げよう。まずは奥久慈を確実に完走しないと他2つには太刀打ちできないので、1月に湘南国際が終わった後は4月へ向けてトレーニングだな。
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