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トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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レースの詳細について。前日は睡眠時間約1時間で家を出て、飛行機で寝たくらいだったのですぐに就寝、何度か目が覚めたが、5時過ぎに起床。同宿の方々はスロースターターなのか、5時半から朝食なのに動きがない。レースも8時スタートなので、5時起床がベストだとは思うのだが。寝覚めすっきりとはいかずまだ眠気は感じていたが先に部屋を出て朝食に向かう。海がめ荘の朝食はビュッフェ形式、レースの朝にこういうのはうれしい。荷物をまとめ宿を出てスタート地点行きのバスに乗り込む。スタートは町外れの体育館となる。当日参加者のための着替え場所となっていたようだが、この後にはバスケの大会が予定されていたようで、その参加者もちらほら。レース参加者もかなりの人数がいたのでよく交錯しないものだ。

開会式が始まり、大会委員長やゲストの鏑木さんの挨拶、選手宣誓などが行われ、8時にレースがスタート、はじめは軽めに、とはいえまあまあのペースで入る。人が多くて立ち止まるのも顰蹙なので写真は撮れなかったが、水平線から出て来たばかりの低い太陽が海崖を黄金に照らしテンションが上がる。しばらくはそのままいいペースで進む。階段が多いとは聞いていたが、たしかに坂道よりも階段の方が多い。それにしても、クリスマスのハピトレ以来、仕事が忙しかったり風邪引いたりでほとんど走っていないとはいえ息がやけに早く上がる。そして、2〜3キロという序盤中の序盤でもの凄い失速をする。信越五岳のヘロヘロになった8Aとほぼ同じ感じ。信越は90キロ以上を16時間かけて走った後だったが、今回はスタート直後。にもかかわらず、スタート前からの眠気もありその辺で寝転がりたいような感じすらしていた。とにかく、身体に力が入らず身体が重くて階段が上れない。当然どんどん抜かれる。もう、第一関門でリタイアしようかな、と思うほど辛い。疲れた中で出たレースということで、これまで最も身体が動かなかったSierre-Zinalに出たときよりも辛い。

色々な紆余曲折を経てトレーニングもコンディションも万全でもないにも関わらず、わざわざ遠い徳島の地まで来たのにあっさりリタイアで帰宅では哀しすぎる。とはいえ全く身体に力が入らないので、海がめの町らしく、亀さんモードでゆっくり、ゆっくり進むより他にない。ようやくエイドステーション兼第一関門に到着。もはやさっさとゴールして温泉でゆっくりしようなどという目論みは崩れており、とにかくゴールに辿り着くということが目標に成り下がっていた。

このレースは基本的には往復コース(復路の方が少々長い)で、途中にループがあるおんたけスカイレースと同じようなレイアウトである。スタート〜エイドまでが階段のアップダウンの多いトレイル、その先コース最高点まで上るところまでが往復部分で、その先は一旦下りてまた最高点まで戻るループである。そして、まさにその最高点に向かって上り切るあたりで、上から下りてくる赤い影が見える。まだ10キロくらいだというのに先頭の鏑木さんとすれ違ってしまった。こんな惨めな状態でレース中に出会うのは悲しくて泣きたくなるが、まあこれが現実なのだから仕方ない。

遅いペースなので淡々と進んでループをまたコース最高点に向かい上り始める。この区間のみが薮の茂る岩場のような所の上りでこのレースの中では通行に唯一気を使った場所である。そしてまたエイドへと戻る。集落の外れにあるエイドではバナナやパン、そして焼きもちが用意されていた。この焼き立ての餅が非常においしかった。そして地元のおばあちゃんのまた来年も来てねという笑顔に癒される。この先はまたまた階段のアップダウンが続く。スタート後の失速時よりは回復して来たとはいえ、いつまでも続くかに思われる長い、長い階段は辛くなる。しかし、これまでに出て来たレースに比べて厳しいコースというわけではない。リズム良く、と自分を鼓舞しながら進む。それにしてもこのアップダウンの多い区間は海崖の上のトレイルなのだが、波の音は聞こえるのに海は林の先の断崖の下なのであまり見る事ができない。このレースは距離表示をしていないのだが、この区間は整備された道なので標識が時折あり、日和佐の町に近づいている事は分かる。

終盤には目の前が開け、ターコイズブルーの海とゴールの大浜海岸が飛び込んでくる。一気にテンションが上がり、遅いなりにスパートをするとロードに出て日和佐の町中へと入る。ここから海岸までは町の中を横切るロードの道。通行量の少ない道を通らせるせいか、くねくねと曲げられるため誘導員がたくさんいる。誘導員の方はナンバーカードを見て名簿を調べ、名前をわざわざ呼んでくれる。これは励みになる。しかも、大抵の人は東京からの参加ということでより大きな声援を送ってくれる。これだけでも来てよかったというものだ。ロード区間で数人は抜いて6時間強でフィニッシュ。はっきりいって体調が悪かったにせよ情けない結果にはがっくりである。ボロボロの体調で2500m級の高地ということに手こずったSierre-Zinalですら最後は気合いで6時間切りにねじ伏せたというのに、本日はそれすらできていない。コースは、確かに階段が鬱陶しかったが、道志や奥久慈、もっと苦しいレースと比べたら何もキツくない。

ゴール後は海に飛び込みたかったが、寒いし波が高いのでやめておいた。炊き出しのうどんを食べて、閉会式が始まる間近だったが、風呂に行った。大浜海岸を臨む露天風呂が最高に気持ちいい。戻ると最終ランナーを迎えるために参加者の皆さんが整列をしている。閉会式は出ていないくせにこの輪に加わって一緒に最終ランナーを迎えたいところだが、こちらは帰りのバスの時刻があるので足早に駅へと向かう。駅まで送ってくれた地元の方の話によると千羽海崖のトレイルは道としてしっかりと整備されているので薮などはなく夏場でも通行は全然問題ないそうだ。今の自治体が美波町であることからも分かるように、海の美しいこのエリアは夏に来るのも良さそうだ。

日和佐から大阪まで直行バスに乗り、大阪は素通りで新幹線で帰宅。バタバタして行ってレース出て帰るの週末になってしまった。仕事がある以上、そんなにゆっくりできるわけはないが、こういう遠い所のレースに出るならできるかぎり余裕のある日程で参加したいものである。

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前日の雨から打って変わってレース日和

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スタート地点

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集落を横切る

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のどかな風景が広がる


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エイドステーション

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みかんにバナナ、そして何と言っても焼きたての餅!!

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レースのスポンサー、シキシマパン提供の大量のパン。。。

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どこまでも、どこまでも続く階段

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上ったら下りる、遠くに日和佐の町が見える。そして下りたら、、、

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時折海が見える

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レースも大詰め、ゴールの大浜階段が見える。浜辺の白い点がゴール地点

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ターコイズブルーの海にダイブしたらどれだけ楽しいだろう。
寒いし波高かったので足を浸かっただけ。
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