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トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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武甲山に登り、初日の出を見て来た。水平線には雲がかかっていたので、厳密な意味での日の出ではないが、低い場所に雲がかかっていることを考えると1000メートルを超す山の上に登った甲斐はあったと思う。

大晦日の晩、最終電車に乗り西武秩父線横瀬駅へ。0時前到着で降りたのは数人だけ。ほどなくしてバンバンという音が聞こえてくる。一瞬銃声とも思ったが、新年の花火がどこかで上がっているようだ。雷のように時折空が光る。登山口へ向かう途中でセブンイレブンでいくつか買い物をしたが、店主から横瀬の町でマイナス4〜5℃なので頂上はマイナス10℃くらいあるのではないのかと言われる。装備は、下半身は防風タイツ(CWXウインドブロック)にトレッキングパンツで上半身はスキンメッシュ、ヒートテックシャツ、ポーラーテックフリース、ウインドストッパーベスト、ウインドストッパージャケットでダウンジャケットをさらに持っているという状況であった。2ヶ月ほど前に富士登山をしたときとほぼ同じラインナップであるが、たしかにマイナス10℃と言われるとどきっとする。止まっていると冷えるのは間違いないのでゆっくりと上り、ご来光の時間に頂上に着くというつもりでいた。

横瀬駅〜武甲山山頂は山と高原地図によれば4時間10分。夜間ということもありゆっくりと登れば5時間以上はかかるのではないかと思っていた。横瀬到着が0時なのでコンビニの寄り道も含め、ちょうどいい時間かなという気はしていた。武甲山への道は、横瀬の町を通り過ぎ、コンクリート工場のプラントが並ぶがこの間は街灯がしっかりとあるためヘッドランプはほとんど必要ない。大晦日の夜なのにプラントは稼働中で車の出入りもあるようだ。プラントを通り過ぎ林道に入る所からヘッドランプ以外の光が基本的になくなる。プラントの灯りが見えなくなったところでライトを消すと完全な闇で空には満天の星空が広がる。月が新月に近くもう沈んでいたので、星空の輝きも一層すばらしい。星明かりに稜線が照らされる景色は幻想的である。

林道に入ったところで獣のニオイがする。イノシシか何か、野生動物がいるのだろう。初めはPeztlのTikkaの60ルーメンのヘッドライトで歩いていたが、暗闇の中を何かが横切り、ビビる。やはり、ライトが暗いと何も見えないのでここでGentosを点灯。数字上は150ルーメンだがPetzlと比べると見える範囲が5倍くらいは違う感じがする。ほどなくして登山口の一の鳥居に到着。ここの駐車場には車が1台もなく、しかも凍結している。1時半の到着だったのでコースタイム通りに登ると4時前には登頂することになる。登山道を少し進むと沢沿いの崖を何やら動くものが。何か獣の目が光っていて、こちらを見ている。大きさからキツネかイタチ、もしくは類する動物と推察されるが、目だけ光っているとやはり不気味である。淡々と上っている内に頂上にかなり早く着く気がしてきたが、森の中で獣に怯えながら待機するよりも頂上の避難小屋の方がいいと思いこのまま登る事にした。

結局3時20分に登頂。汗をなるべくかかないために一切走っていないが、かなり早く着いてしまった。頂上に人はおらず、一人占め。秩父の町の夜景を展望台から見るが寒風吹きさぶ状況に速攻で撤収し、避難小屋へ。1面は壁がないので避難小屋というより東屋と言った方がいいのかもしれない。ここで寒さに耐えながら縮こまり、日の出を待つ。Thermosの魔法瓶に入れて来たコーヒーが熱々で美味しい。これが冷えていたらと考えるとぞっとする。ネックウォーマー、フェイスウォーマーを持ってなかったのでナノタオルを顔に巻く。ホカロンを使うが寒さは依然変わらないので最終手段のサバイバルシートを広げる。万が一のために持ち歩いているが、万が一の状況になるとは思わなかった。脚の冷えが著しく、身体が震える。ときどき、軽く走ったりして体温を上げようとするが、身体が固まりつつあるようだ。とりわけ、上半身と比べて着込んでいない下半身が冷えたが、防風タイツでは不十分のようで、保温性・発熱性のある素材にすべきだっと思う。6時前になり、他の登山者が2組やってきた。ようやく明るくなり始めたところで外に出て動き始める。依然として風は寒いが、身体を動かしているうちに気にならなくなってきた。

冒頭で書いた通り、ご来光は本当の意味での日の出の瞬間は見れなかったが、それでも雲の合間の低い位置から見えた太陽はすばらしかった。すぐ隣の小持山、大持山や奥多摩方面は積雪しているようだ。下山はゆっくり写真を撮ったりしながら2時間ほどで横瀬駅まで戻る。今回は荷物も多かったので普通に上って下っただけだが、一の鳥居〜武甲山山頂の登山道はトレラントレーニングに最適な場所である。

今回は寒さ対策が不十分であったことに反省するとともに、夜の山はやはり怖いので当面はいいかなと思った。決してベストな眺めではなく、むしろかなりクリアーでない部分が多かったがそれでも寒い中来て良かったといえる初日の出登山だった。

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夜明け前の秩父の町

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光が射す林

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朝日に輝く森
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