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トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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UTMFはどこに向かうのか、開催まであと2ヶ月となったが全体像が未だ見えて来ない。まず自分の立場を明確にしておくと、100マイルのレースを開催することには反対ではないし、しっかりしたものが開催されればそれに越したことはない。2次募集で抽選が外れたが、出場する人もたくさんいるし依然としてどうなるのかは感心がある。しかしながら、少なくともコースの件をはじめ、段取りが信じられないほど、決定的に悪いことは残念である。

このところ、いまだにコースが発表されないUTMFに対して憤りを露にした意見や、一方で実行委員会の立場を擁護する意見が飛び交っている。そんな中で先日、UTMF実行委員会からレースのコースが発表できないことに対する釈明が発表された。 コースは決まってるけど最終確認と承認が必要ということだ。決まったというのは承認が下りてから初めて使う単語ではないのか。それは差し置いても自分たちは適切に準備をしてきたのに、横やりが入ったからまだ発表できない、とでも言いたげな非常に上から目線の言葉である。今年は大会に出場しない立場からすればコースについて気にする事もないが、何とも歯切れの悪い、そして漠然としており、1年前から同じことを言い続けたではないかと突っ込みを入れたくなる内容である。発表できないならできないで、したいのにできないとか言い訳がましいことなど言わずに当日発表しますと宣言してしまえばいい。

この釈明文を読んだのと時を同じくして南富士野鳥の会による反対表明の記事を読んだ。コース周辺に生息している鳥のリストを挙げた上で、レースによって悪影響が及ぼされる種について具体的に解説している。レースがコース周辺に住む鳥に対して与える影響、というものは考えた事もなかった。当然のことながら、2000人もの規模のレースとなると、トレイルは荒れるし、ジェルの切れ端などのゴミはまき散らされるだろう。悪意はなかろうとも、トレイルレースではコース上にゴミをよく見かける。この記事では大会理念を書いていないが、高らかと理念を掲げながら環境破壊レースを実行するのはどうなの、という皮肉たっぷりのニュアンスで書かれている。さらに、鳥の繁殖期である5月を推し進めたのはスポンサー企業である、と批判の矛先をTNFについて向けている。この記事の根拠がどれだけ信頼できる調査に基づくかはわからないが、少なくとも5月にレースを行う事への危惧が具体的に、明快に書かれている。実行委員会は、ここで述べられている意見に対して何らかの具体的な見解を出す必要があるだろう。鏑木さんは、こういった意見を無視して大会を実行することはできるが、大会を定着させるためにしっかりと対応すると述べている。ならば、漠然としたことを言い続けるのではなく、しっかりと具体的なメッセージを発表しなければ筋が通らない。

正当に大会を行う許可を得て権利をもっていたとしてもコース周辺のバードウォッチング愛好者に不都合が生じる事があるとすれば、子供の遊び場として長く使われたきた広場を練習のために使用許可を取ったスポーツチームが遊んでいる子供を追っ払って使用するようなものである。野鳥の会はこの場所で、以前から活動を行ってきた歴史がある。先にいたものが既得権をもっているという考え方には賛同しないが、歴史に対しては常に配慮がなされなければならない。野鳥の会は3月にも鳥の生息状況を調査すると述べているし、さらに大会後にも調査して何らかの声明を発表するだろう。もちろん、レースの影響などなかったという可能性も有り得る。実際1回のレースで鳥の生態を脅かすほどの大きな影響があるのかは疑問である。様々な活動を行っている団体がいる富士の地だからこそ起きた問題であると思う。

大会の理念については自分自身の探求はともかく、残り2つが意味不明なので特にコメントする事もない。漠然としていて何も具体像がわからない。100マイルのトレイルレースを行う事の必然性とリンクしていない。UTMBと肩を並べる大会を行いたいというのはいいが、UTMBではなくUTMFという大会を開催する意義をなぜ伝えないのかがさっぱりわからない。トレイルランニングを知らない人で首をかしげない人がいるとしたら驚きである。

この混迷の原因は発表するしないは別にして、コースが確定しないままエントリーを開始してお金を集めてしまった事、さらに海外招待選手を集めた事である。エントリーした人は悪くない。しかし、被害者(運営の不手際)にも加害者(大会の強行開催の口実)にもなり得る不定な状況である。

コースは既に当初予定からは変わったということである。ロードが増え、累積高低も大きなアップダウンもなくなり、思い描いていたコースではなく、大会を確実に行うための妥協の積み重ねのようだ。あと2ヶ月、迷走の果てにこの大会は向かうのだろうか。
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無題
あのレースこのレースはと、運営的側面から、どうのこうの細かい所にちゃちゃ入れたくなるようなレースありきで山に入ってるとトレランの本質から遠ざかる一方なのでは?
UTMBでさえ、未だに反対派レース妨害する人達がいるそうですよ。
トレイルらん 2012/03/12(Mon)16:05:34 編集
Re:無題
トレイルらんさま

仰る通り、トレランの本質はトレイルレースではないですね。そもそも人と競うようのものではありませんから。私はレース至上主義でないので、個人的になかなか行かれない所か、イベントとして魅力を感じるレースしか出ません。とはいえUTMFに関しては色々と大風呂敷を広げて始まった以上どこに着地するのか興味は大いにあります。
>あのレースこのレースはと、運営的側面から、どうのこうの細かい所にちゃちゃ入れたくなるようなレースありきで山に入ってるとトレランの本質から遠ざかる一方なのでは?
>UTMBでさえ、未だに反対派レース妨害する人達がいるそうですよ。
>
【2012/03/14 23:12】
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