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トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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渋谷のシネクイントで映画180°SOUTHを見てきた。もともと2週間だったか20日限定といって1月中頃に封切りしたのが延びに延びて次の金曜まで上映するようだ。興味はあったものの、なかなか上映終了しないという状況に安心して見に行かずにいたが、そろそろヤバいということでやっと映画館に足を運んだ。シネクイントはスペイン坂上のパルコ内にある。ここ数年もその横の東急ハンズには何度か行っていたが、直行直帰が基本だったため、スペイン坂の上から神南方面には行ってなかった。時々渋谷からバスで新宿に行く際に横を通るが…学生時代は毎日のように遊んでいた場所だが、しばらく行ってなかった間にずいぶんと変わった印象がある。都市の変化のスピードには驚くばかり。自分が止まっている間にもどんどん変化していく。

映画の内容はPatagoniaの契約フォトグラファーである主人公がPatagoniaとTNFの創業者がかつて旅したパタゴニアの地を目指し、ヨットでメキシコからチリまで行き、現地で実際にPatagoniaとTNFの創業者と合流してチリパタゴニアの山を上るというもの。旅の様子と並行してパタゴニアの環境保護活動やダム開発計画とそれを止めようとするガウチョ(カウボーイ)のデモの様子が挿入されている。印象的なのは所々で挿入されるサーフィンのシーン。サーフィンをやりたいと思っていた所にトレランで山に行くようになったのですっかりそういう気は失せていたが、楽しそうだと思った。また、もちろん魅力的なパタゴニアの風景も行ってみたいという気を起こさせる。

日本から見て地球の裏側にあるパタゴニアに行くにはブエノスアイレスまで14時間+10時間の上にさらに3〜4時間が必要であり、30時間は軽くかかるので日本から行くとなると5日あっても行って帰るだけで終わるという非常に遠い地である。最低でも2週間の期間がないとまともに行くことができない場所ではあるが、いつか訪れたい魅力的な場所である。かつて学生時代に南米を旅行したときに時間がなくて行けなかったのが悔やまれる。

Patagoniaの環境保護に対する主張や行動に関しては、はっきりいって賛同できない部分が多いが、少なくとも都市に暮らしている人間は自然に触れる機会がなく、その結果として自分の日常生活が自然を破壊することによって支えられているということを知る由もないという劇中における問題提起には大いに同感。無関心という問題は、誰かが悪いということ以上に、根源は深い所にあって対処は難しいのかもしれない。ネットで様々な情報がリアルタイムで把握できる反面、その情報の重要度をリアルに感じることができなければそれは生きた情報ではなく、意味をなさない。知識として知っていてもリアルな体験に基づいていなければリアルなものに対する感覚は身に付かない。感覚を研ぎすますには自然により多く触れるしかない。

そういった点において、トレイルランニングは一つのアウトドアのアクティビティとして様々な自然の側面に触れる機会にあふれている。そこのトレイルにどういう植物があるか、動物の足跡はないか、どんな鳥の鳴き声が聞こえるか、行きにつぼみだった花が帰りに咲いていたり、レースでただゴール目指してまっしぐらに走るのでは見えてこない、もしくは見落としがちになる。ただゴール目指すだけでは自然はある種の障害物としてしか処理されない。だとすれば坂道にハードルを並べるのと極端な話、本質的には変わらない。山を走るときは自然に常に気を配り、必ず何か自然から学びたいものである。
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