トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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屋久島2日目。雨予報という事もあり、早朝の荒川登山口行きのバスに乗るのは前夜の時点で早くも断念。夜中に雨の音で何度も目が覚める。雨足が強く、平屋建てのユースホステルの屋根を叩く音が凄まじい。2段ベッドの上段は音がもろに聞こえる。建物のせいなのか、単に雨が強いだけなのか、外も暗いので判断がつきにくいが、風も凄い音がしており相当な嵐の気配がする。明るくなり始めた所でしっかりと起きて外を見るが、横殴りの雨と水煙が視界を覆っている。相部屋の人たちは、島の観光ということで島南部の海中温泉などに向かうらしいが、前回屋久島に行った事がある場所なのでわざわざ嵐の日に行くような場所ではない。
くすぶっていても仕方ないので白谷雲水峡に向かうことにした。その前に、慌てて家を出て来てお金もほとんど持っていなかったのでATMに行く。海外と違い、カードさえあれば何とかなる、ということはないし、年末年始でATMから現金を出せなくなると大変である。バス停には同じく白谷雲水峡行きの夫婦がいたが、やって来たバスの運転手から大雨で閉鎖されていたという情報を聞いて乗車を断念、一人で貸切状態で乗る事になる。
雨は弱くなってはいたものの降り続いていたが、入り口に着くと、開いている。さつき吊り橋までの、遊歩道が舗装されて整備されている部分は通行可能だが、奥については増水のため通行不可と係員から説明を受ける。弥生杉を見て、すぐにさつき吊り橋に到着。確かに橋の手前と先、2つある道はどちらも通行止めの表示がされている。さて、と立ち止まっていると、5〜6名のガイドツアー一行がやってくる。かわいそうに、彼らも白谷雲水峡の奥へ行く事はできないのか、と眺めていたら、引き返す気配がなく橋の上に留まっている。要は、人目を避けてバレない様に進もうとしていたのだ。痺れを切らしたガイドが自分が責任を負うから自分たちは行くけど、真似しないでね、と言いに来た。一ガイドが通行禁止マークを無視して起こした場合の数人の責任など取れる訳もなく、下手をすればガイド協会にも影響が及ぶ可能性もあり、プロ意識の欠片も感じられない台詞に、人目を避けようとコソコソした上に、口止めまでしに来た。これが屋久島のガイドの水準といったところか。
白谷雲水峡の入り口へと戻り、楠川歩道から楠川集落まで下りる。元々は江戸時代に杉を運ぶために石を敷いて整備された歩道ということで、石がゴロゴロとしたトレイルが主体である。しかし、埋もれてしまっている場所も多く、方向を見失いやすい。赤テープがたくさん張ってあるため、それに従って進む事で日中であれば問題なく進めるが、夜間となると危険だろう。屋久島のマイナールートで夜間行動は危なそうだと判ったのも収穫である。楠川から宮之浦までは5kmほどのロード、途中で屋久大神宮や益救神社等にお参りしながらユースホステルまで戻る。この日は談話室で飲み会が開催されており、調子に乗って焼酎を飲んでいたらそのままダウン。
大晦日、宮之浦岳を含む屋久島の山岳部に行こうと思っていた日であるがまさかの寝坊。前夜に飲み過ぎた。酒が抜け切らず、全然身体が動かないため、チェックアウトの時間までベッドから出られなかった。この日の宿へと移動してから荷物を預け、宮之浦の町を散策する。開いていた橋のたもとのカフェで時間を過ごす。しかし、年末年始で開いてる店が少なく時間つぶしも難しいため、昼過ぎのバスで再び白谷雲水峡へと向かう。何と、前日の嵐で雪まで降っていたのか、奥の方は登山道脇に雪があった。帰りのバスまでの時間も多くないので苔むす森まで行きつつぐるっと一回り。いつの間にか「もののけ姫の森」が「苔むす森」に名称変更されていたとは。
この日は店が全て閉まっていたため、まともな夕食を取る事ができず、紅白など、大晦日の特番を眺めつつカップラーメンを食べて翌日の登山に備える。2日連続で白谷雲水峡に行ったので、このエリアについてはかなり把握できた。初日とは大違いで冷たい雨が降り続く2日間、山の麓でも風はかなり冷たく、山間部には積雪があることも判っていたので大急ぎで準備した装備で大丈夫か不安ではあったが、早朝のバスを逃さないためにも早く寝る事にした。
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