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トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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三浦半島縦断トレイルレースに参加してきた。大会主催者や運営のこと、分かりにくいコースなど色々なネットに出ているうわさもあり、かなりモチベーションが低かったが参加者としては申し込んでしまっている以上出る出ないは個人の問題。レース2日前のリガードの飲み会帰りで駅で階段から転落して両膝(特に右)を強打し、前日は小走りでも右の膝が沈むという状況だったが、まあサボるのも何だからということで出走。最悪の状況を想定していたこともあり、エイドの充実や突っ込みどころ満載のコースは十分楽しむことができた。

前日帰宅してからだらだらと準備したら90分しか睡眠できなかった上、会場に到着・申し込みしたのがスタート30分前でトイレいってテーピング貼って荷物預けたらスタート1分前に。そしてスタートに遅れるという痛恨のミス。今大会はウェーブスタート方式を採用しているため、全員同時にスタートではなく、しかも2分おきとこまめなウェーブなので各ウェーブの出走者はそれほどいるわけではない。第一ウェーブスタートだったので真っ先にスタートに並ばねばならなかったが、第一ウェーブからスタートしない大多数の参加者のスタート直前という緊張感がない雰囲気に飲まれて油断していた。あわてて並んだつもりがスタート地点の列にいたのは第2ウェーブの方々で、第1ウェーブ出走者は既に出発した後。周りに笑われながらのスタートだった。しかも靴紐も結んでなかったし、ザックも詰め終わってなく荷物をいくつか手に持っているというグダグダぶり。スタートしてすぐの歩道橋で紐を結びなおしたりしている間に第2ウェーブの先頭集団に抜かれたが、そのちょっと先に長い信号があったのでそこまで進んでからにすればよかった。

第一ウェーブスタートだったので後のウェーブスタートの速い人に抜かれるばかりで渋滞にまったく巻き込まれることはなかったのがラッキーだった。最近の雨や雪の影響で抜かれるんでる急な上り下りはかなり危険な箇所もあったが、6~7人の列になることはあっても渋滞というほどのものはなかった。後方ウェーブからスタートした人がどうだったのかはわからないが。

民家の軒先や路地のようなところなど、地図読みとかコンパスとかいうレベルではない、ありえないコース設定なのでコースアウトの危険性が高いとかなり用心していたが想像以上にスタッフの配置と標識の設置があったのでコースアウトはまったくなかった。知り合いは40人くらいで集団ミスコースして20分近くロスしたらしいが。集団ミスコースは先頭で分岐を間違える人間も悪いが、後から集団で分岐が正しいかも確認せずに間違えた方向へ平然と進む人の方がもっと悪いと思う。

下りをぶっ飛ばして数人抜いて先頭になったことが何度もあったが分岐が迫るとすぐにペースダウンして道を確認しつつ、後続にさっさと道を譲るなど分岐には常に気を使ったし、終盤で二人ぐらいがミスコースしているところであわてることなく標識を見つけて正しい方向に進んだ。

終盤の武山からの下りでキャベツ畑のロードに出るところでアスファルトの下りを快調に走っていたら後ろからすごいスピードで迫る足音が聞こえてきた。序盤なら速い人たちがいくらでもいるが、終盤得意な下りで抜かれるはずがないと思い、むかついてギアを切り替えて本気で走ろうとするもあっという間に抜きされる。誰かと思ったら奥宮選手だった。抜かれた後に次の角を曲がった見晴らしの良いところで前3,4人のランナーは見えるのに奥宮さんだけ見えなくなっていた。トップ選手のスピード恐るべし。

最後の砂浜ランは1kmちょっとと言われたが実際には2km以上あってかなり疲れたが気持ちよくフィニッシュすることができた。今回は最初からモチベーションが低くてゆるゆるで行くと決めていたせいか終盤になっても比較的余裕があったように思う。筋肉痛などのダメージも40kmのレースにしてはほとんどない。コース中間あたりで足を使いきっている知り合いが多かったが、他のレースと比べて全般的に走れるコースだけにどこで足を休め、どこで飛ばすかを考えておかないといけないという事か。あまりにもふざけたコース(道がわかりにくい、そもそも道じゃない、家の脇など)が多かったので、楽しかったけど来年はもういいとも思ったが、三浦海岸から先の城ヶ島まで63kmが開催されるなら検討するか。
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初めて行く山でスノートレイルを、それも単独行で楽しんでおきながら全く説得力はないが、スノートレイルを楽しむには行ったことのある場所、かつ複数での行動を強くおすすめする。スノートレイルは楽しむことができる状況であれば最高に楽しいが、天候や積雪の状況によっては非常に危険で、致命的な事故が起こりかねない。今回、武田の杜は甲府市街地からすぐの所で、かつ石川さんのコースだからそんなに大変な場所はないだろうし、豪雪地帯と違って程よい積雪だろうという予想の元にチョイスした。人里離れているような場所の場合はなおさら慎重になる必要がある。
当然のことながら充分な装備は持っていった(駅から武田神社までのジョグですら荷物が重かった…)つもりだし、天候が悪化した場合は速やかに下山する予定でいた。当然のことながら、17時(日没)までに連絡しなければ遭難の可能性ありということと、武田の杜へ向かうということは事前に家族に伝達済である。あまり禁止事項が多いというのも嫌だし、そればかり気にしているとそもそも楽しめなくなるので、最低限のルールさえ守れば何が大事で何が必要かは各個人が判断すべきことであると思う。逆に言えばその判断ができない人には、グループであってもおすすめしない。
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白銀に包まれた世界はまるで山水画のような美しさ

□動物の足跡
この日の序盤では動物の足跡を2km近くにわたってひたすらトレースした。というか、コース上に沿って足跡が続いていた。何しろ、以前犬を飼ってたときの小便と同じニオイが時々していたし、よく見ると雪が黄色くなっている。どうも本体がその辺にいてもおかしくないようだった。イノシシかと思っていたが、どうもキツネの方が可能性が高いか。もちろん、このエリアにはハンターもいるようなので猟犬の可能性もある。野生動物クマ出没注意の看板も。クマは冬眠しているはず、だが冬場に民家付近に出没して騒いでいるニュースを時々見かける気もするので用心するに越したことはない。
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先客が残した足跡。クマとイノシシは嫌だが、小動物だったらトレースして本体を探すのも楽しいかも。ただし、崖から転落しないようくれぐれも注意。

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クマも出るらしい…左の黄色い標識はハンターへの遊歩道の警告。

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オオカミのオシッコの粉。動物避け

□雪に埋もれた階段
雪に埋もれた階段の下りが特に厄介なパートであった。何しろ、雪の積もり方で階段の存在は分かるが、段の高さがどの程度か想像つかないし、急な階段の場合は地面が水平なのか斜めなのかも分からない。最も積雪の有無で通過速度が変わるパートだろう。
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階段の段差で雪に影があるのがわかるだろうか。

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下から見るとこうなる。

□雪に埋もれた地形
ミスコースした直登の登山道は非常に岩が多く、そのガレ場が雪に隠されていたため、足首には大変易しくない場所だった。他にも丸太の橋など、丸太の間の隙間の大きさが不明で足がはまるのかあるいは落ちるほどなのか分からなかったりと雪によって隠されている部分には充分気を使う必要がある。
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橋もこの通り

□雪による倒木・しなった木
積雪によって倒木やしなって進路を塞ぐような木が多数あった。
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武田神社からトレイルに入ってすぐのところで早くも雪でしなった竹が道を塞ぐ

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何とか通ることができたが…

□ミスコース・ホワイトアウト
今回は幸いにして目の前が見えなくなるような深刻な事態はなかったが、積雪の山ではホワイトアウトして方向を見失う危険もある。また、そもそも足跡のない新雪は道迷いしやすい。自分の足跡をたどって戻ること・足跡がすぐに消えるほど降雪がある場合は迷わず下山すること。
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橋のつもりで進んだら砂防ダムの上だった…


□雪崩
雪崩も可能性が充分あり得る。谷側だけでなく山側にも常に気を配る必要がある。今回は山の中腹とはいえ、上部が森だったのでそれほど可能性は高くないと思うが、沢筋など上部が開けている場所ほどその危険性はある

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雪景色にあまり似つかわしくないが…

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雪の尾根道

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誰もいない世界、自分の通った跡に道ができる

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お菓子みたい…まるでヘンゼルとグレーテルのお菓子の家がその辺にありそう

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静寂の中、聞こえるのは自分の息遣いと鳥のさえずりだけ
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武田の杜のスノートレランのつづき。トレイルレースで使われるコースは甲府市街地北の山の麓の武田神社をスタートして山の中腹を縁に沿って点在する園地を結ぶハイキングコースを走り、その後鳥獣センター(18km地点)から健康の森に上り、その中をぐるぐるしてゴールという30kmの距離。甲府市外と甲府盆地を眼下に見下ろすことができ、全般的に眺めのいいコース。スタート地点の武田神社にはバスもあるが、駅から2kmほどの距離でアップを兼ねてジョグでも十分な距離である。積雪とミスコースに時間をとられ全コース行くことはできなかったが、駅からそのまま走りにいけるコースなのでいつでも気軽に来ることができる。また今度気候が良くなったら来てみたい。beye_takeda.jpg
GPSログをGoogle Earthにプロットした鳥瞰画像。(クリックで拡大)第一関門までは基本的に山の中腹を巻いていくコース。コース最高点の要害山のみ尾根を進む。

今回、大きいミスコースは1回、小さいものは2回、その他正しいルート上にいるか不安になることは多数。小さいものはスタートしてすぐの躑躅(つつじ)が崎園地の縁を通って要害山(コース最高点)に向かうところで、園地の方に行ってしまいその先で行き先が分からずウロウロしたもの、もう一回は小松山園地付近でコースから逸れて園地に向かう道に入ってしまったもの、正しいルートが雪に埋もれた階段で見落としていた。これ以外にも突然標識が大きくコース外の地名しかなくなって焦って地図を何度か見返したりはしたが、雪山とはいえ遭難の不安はほとんどなかった。コース最高点要害山までは案内板があまりないが、そこから先は基本的には園地ごとに案内図があるし、きれいな標識も多数あった。第一関門の鳥獣センターまでは要害山の所だけ直登と尾根道があるが、それ以外は基本的に甲府市・甲府盆地の眺めが良い中腹の巻き道なので、それさえ理解していれば道迷いはあり得ないだろう。
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武田神社で安全祈願。神社の背後の山は通常神様のおわします聖域。トレランは聖域に土足で踏み入れているということは心の隅に入れておくべき。まあここは山の神様ってわけではないかもしれないが。

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森の入り口。手前から来てここは左へ上る。コース中には各園地付近に地図つきのこのような看板がある。

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左側はキケン!らしい…

大きなミスコースは要害山から下りて古湯坊まで出てきたところで、間違えてコース外の山への登山道に入ってしまったもの。古湯坊でロードに出てから少し下ってこの日唯一見かけた「武田の杜トレラン」の標識に従いトレイルに入るべきところを、ロードに出てすぐの「登山道」の標識の方へ行ってしまった。高低図では要害山から第一関門の鳥獣センターまでずっと下り基調なのに、要害山より高いところまで行く直登の登山道だった。当然のことながらすぐミスコースに気づいたがレースの試走に来たわけではないのでそのまま上って回り道すればコースに復帰できるかと思い引き返さなかった。雪による倒木が多数あるやっかいな道を登り切った上のロードに民家があり、たまたまそこの住人の方がガレージの所にいらっしゃったので道を尋ねたところ、どうもコースから見当違いの方向へと登ってきたようで、引き返すしかないことが分かった。下りるときは自分の踏み跡をひたすらトレースするだけなので上りと比べると実にスムーズ。
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手前から来て、ここは左、、、と見せかけて右。木がしなってるせいで左への標識に見える。しかし、そもそもこの道自体がミスコースでやってきたコースの背後の山への直登ルート…

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ミスコースしたポイントをちょっと下ったところにこの日唯一見かけた「武田の杜トレラン」の標識が…

結局第一関門の鳥獣センターに着いたのが15時半で武田神社を10時にスタートしてから5時間半が経過していた。レースだったら制限時間3時間半なので笑っちゃうほどのタイムオーバー。ここから先へ向かう際も間違えて鳥獣センターの中に入ってしまい、市街地へと向かう県道に下りてしまった。駅までこのまま帰りたい誘惑が襲ってきたが、やっぱりもう少し進もうと思い、先へ行こうとした。しかし、甲府を18時台に出る列車でも帰りが比較的遅くなること、雪が降りはじめて寒くなっていること、十分なライトは持っているがナイトスノートレイルは厄介であることを勘案し、300メートルくらい雪道を登ったところでUターン。あくまでもレースの試走に来たわけではなく、スノートレランを楽しみに来たわけだからそういう意味での目的は十分達成できている。駅までゆっくりと走っても信号待ち等含め30分ほど。鳥獣センターに展示されている里山の鳥獣を見ていかなかったのが心残り…。最後は温泉は行ってほうとうと鳥もつ煮を食べて終了。
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鳥獣センターからの下山は眼下の甲府市街中ほどの甲府駅まで4kmほど。30分かからないし、バスもあるようだ。(本数は少ないかもしれないが)

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締めはほうとうと鳥もつ煮とビール。やっぱり地方トレイルに行くときはビールが飲めるので車より公共交通機関がいいね。

初見のコースで積雪ということもあり時間を大きく取られてしまったが、このコース自体は非常に走りやすいと思う。キツイ部分も序盤の要害山への上りと、引き返すことになった第一関門先の上りくらいだがそれほど距離があるわけでもない。石川さんの設定するコースは走りやすいのが特徴である。この甲府市の裏山のコースは走りやすい上に駅からのアクセスもいい。唯一、気軽にとは言えない交通費(片道2000円+特急券)の捻出がネックではあるが、高尾や丹沢(往復1500円以下)と比べるとかなり高いとはいえ、奥多摩まで行ってバスに乗るのと比べると特段高かったり時間がかかるわけではない。この連休の最終日は各高速道路とも渋滞がひどかったようだが、電車ならその心配もない。そもそも、こんなに中心駅からトレイルに近い県庁所在地の都市ってないのでは?と思う。わざわざ甲府まで出てきたら日帰りよりも一泊してゆっくりしていくのがベストではあるが。また暖かくなったら訪れたいものである。やっぱり桃の季節か。
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スノートレイルランに行ってきた。行き先は2ヶ月ほど前にレースが行われた武田の杜。この連休は房総トレイルめぐりの予定だったが、あいにくの天候が都内だけでなく房総にも予想されていたため、予定が白紙で連休を迎えていた。昨日スノーランし損ねたこともあり、いっそのことどこかの山に行ってしまおうという気になった。その中でも甲府の武田の杜が市街地の裏山で民家も近いのでベストではと思い、甲府行きを決断した。
静寂につつまれた雪山で、未踏の新雪に自分の足跡を踏みしめながら行うスノートレイルランは非常に楽しい。しかしまず始めに強調しておきたいがが、条件がうまく適合したときしかできないものであり、常にできるわけではない。しかも装備もそれなりに防寒対策など必須となる。雪山で遭難した場合、当然深刻な事態になりかねないため、装備は多くても充分すぎるということはないだろう。

スノートレイルランができる条件とは、
・積雪の直後であること
→積雪後に晴天の日を挟んでいると日当たりの良い場所は必ずアイスバーンになり危険
・当日の降雪がないこと
→降雪が続いていると自分の踏み跡が消えてミスコース時に引き返すことができなくなる
そういった点で降雪直後で曇天の甲府はこの条件にぴったりとマッチしていた。

スノートレイルランに必要・便利な装備
・ニット帽(冬のトレランに必須)
・スキー・スノボー・冬山用グローブ(水濡れに強いこと)
・サバイバルシート(長時間のトレランには必須)
・防寒着(ダウンジャケット、フリース等)
・防水ジャケット(ゴアテックスがベター)
・ライト(迷って下山が遅れたときに)
・フェイスマスク(顔が冷えないように)
・吸汗発熱ソックス(靴下が濡れても冷えない)
・ゴアテックスのシューズ(靴の濡れ対策、あれば履くべき)
・地図とコンパス(雪の場合、特に遭難対策に気を使うべき)
昨日の教訓を踏まえ、スキー用グローブ、防風保温タイツ、防風パンツ、フェイスマスク代わりのバフ、ゴアテックスジャケット、ウインドストッパーベストとフル装備をした。積雪がかなりあるとはいえ、気温はそれほど寒くなかったのでスキンズのロングスリーブにTシャツ、ベストという構成で結局ずっといたので使う機会はなかったが、フリースもダウンもザックには入れていたし、念のためサバイバルシート、ホッカイロ、ライトも携帯していた。

駅からスタート地点まで軽くジョグし、レースで使用されたコースを第一関門まで走ってそのままジョグで戻って来るというコースだった。積雪が多く、ミスコースをしたり、正しいコースでも不安になって地図とにらめっこということがしばしばあってレースの第一関門(3時間半)の鳥獣センターに到着したのが5時間半くらい経ってから。結局その先に進もうとするも、第一関門から先はエスケープルートがなく元の道を戻らないといけないので帰りの時間を勘案して下山を決断。駅に戻ったのが16時半過ぎで風呂・ほうとうを済ませて帰りの電車に乗ったのが19時。暗くなる直前に街中へと下山することも可能ではあったが、道迷いと天候悪化へのリスクから早めの下山を決断したのが結局帰りの交通にもちょうどよい結果となった。

恐らくこの冬、最初にして唯一のスノートレイルランだろう。なかなか条件が揃わないので実施するのが難しいためそう何度もできることはないと思う。
日本初の100マイルレース、Ultra Trail Mt.Fuji のエントリーが度重なる延期を経て2月5日に開始され、その日を待ちわびたトレイルランナーたちの申込が殺到してわずか1時間とかからず締め切られた。まさに狂乱状態。平日金曜スタートで長丁場の疲労を考えると月曜も休むべき日程、比較的厳しい参加資格、いまだ公表されていないコース、曖昧で掴めない全体像、なおさら不明な詳細、そして何よりも100マイルという距離といった状況にも関わらず1000人近い人数が我先へとアクセスした。自分も資格は現段階では持っていないが、エントリーを何とかした上で事務局と交渉すればレース前までに満たせばOKになるだろうという気持ちでいた(実際そういう人も何人もいるようだ)。
見切り発車でクリック合戦の中エントリーするのは憚られたし、エントリーがそこまですぐに埋まることはないだろうと思っていたので開始直後の混乱が落ち着いてからエントリーするつもりでいた。ところが結果は何もしないうちに終了。空振りでも見逃しでもなく、バッターボックスに立たずに終わった。しかも事務局から大会までに資格要件を満たせばOKという公式見解が出されたようだ。であるなら最初からエントリーすればよかったという悔いがないといえばうそになる。しかし、この大会に対するモチベーションがあまりなかったのだからエントリーできなくてよかったのかもしれない。日本で100マイルをやるから、それも第1回目だから、そして休暇が取れそうだから出てみるか。その程度のことがエントリーを考えたきっかけである。100マイルに挑む者の心構えはまったくもって持ってなかった。だからそういう点では未練はないし、他のことに時間に有効活用できると安心してすらいる。
それにしてもこれほどまでのエントリー殺到は諸々の状況を考えると異常としかいいようがないが、やはり2度にわたるエントリー開始の延期が大いに効いているのであろう。当初の12月24日に行われていればこんなに早く埋まることはなかったのではないかと思う。先送り先送りになる発表と小出しにしか出てこない情報に参加希望者のフラストレーションが溜まった結果、堰を切ったようにエントリーが殺到した。全コースを完走する自信がある人が参加資格要件なのにコースが分からないし、ハーフのSTYに至っては会場へのアクセス方法の詳細がまったくもって不明である。まるで分からないことだらけだが、よくこれだけエントリーできると感心する。

知り合いの大多数で参加希望者は全員参加OKのようなので応援・観戦には行くつもりだが、次の一文だけは見過ごせない。
レース登録していない人の併走やエイドステーションなど規定されている場所以外の立ち入りは禁止されている。(ペーサーは不可とする)
主語がわかりづらくて意味不明だが、これはレース出走者以外がコースに入ってはいけないということか。だとしたら大変な暴挙である。コースはレース専用で他の人は入るなと。序盤はたしかに参加者が溢れているが、後半までに3~4割りくらいのリタイアがあってもおかしくない上(STYではそんなに出ないと思うが)、最大20時間以上の差がつくのでコース上の参加者はかなりまばらになるはずである。そして終盤の樹海・御坂山塊方面はコースの中でも比較的ハイカーが多いエリアである。そんな場所でレース関係者以外立ち入り禁止にするということが到底現実的とは思えないが、そういうことを意味しているのだとしたら大変残念なことである。またトレイルランニングの評判が落ちる原因になってしまう。
いずれにせよ、犀はもう投げられた。傍から見ていて不安要素が一杯だが、1人でも多く生還してくることをお祈りします。なお、UTMFとは対極の10kmという距離の短さにこだわることでトレランの裾野を広げようとしているたかやしろトレイルランニングレースが気になる今日この頃。
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