トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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2010年の締めくくりとしてOSJ鏑木セミナー年末スペシャルの伊豆トレイルツーリングの2日目に参加してきた。前日は仕事納めで0時過ぎに帰宅して1時半に就寝。5時半に出発し、眠い状況で東名高速で西へ。つい数日前のハピトレと高速の行き先はほぼ同じ。朝食で立ち寄った足柄SAで朝焼けに染まる紅富士を見ることができた。沼津が渋滞だったので裾野で高速を下りて南下。高速料金は横浜青葉からETC割引で1200円。全区間50%引きだとさりげなく休日よりも安い。100km以内にするために横浜青葉から乗ったが、裾野で下りるなら結果的には東京ICで乗った方がよかった。河津七滝~修善寺の道は以前ドライブしたことがあったのでスムーズに走ることができた。途中で眠くなってきたので浄蓮の滝で小休止。夏なら飛び込みたくなるような澄んだ水だった。予定通り9時半前に1日目から参加組が宿泊している河津七滝の旅館に到着。
朝焼けに染まる富士山
夏なら気持ちいいだろうが…
トレイルツーリングのコースはバスで天城峠まで行き、そこから天城稜線歩道を通って天城山の万三郎岳を往復するというコースで26km程度。天城山というのは、紛らわしいが単一の山の名前ではなく山塊の名前でその中で最も高いピークが万三郎岳(1406m)であり、伊豆半島で最も高い場所である。最初と最後に一気に上るが、それ以外は終始ピークを通らずにフラット気味で走れるトレイルが1000mの標高の山中に続いており気持ちよく走ることができた。これだけの標高の場所で走れるトレイルというのはなかなかないと思う。景色も伊豆半島が一望にできたり、緑豊かな照葉樹やブナの巨木があったりと走っていて楽しいコースである。しかもコースの整備がしっかりとされており、道幅も広いのでトレランには最適なフィールドである。ただし、水場がないので真夏には向いていないだろう。また、石楠花の名所でその時期はハイカーもかなり多いと思われる。やはり晩秋~春先までか。
注)ケイビングではありません…
冬でも緑を感じるコース。
参加者が30人くらいと多かったため、がっつり組とまったり組がそれぞれのペースで進むという形だったが、終始鏑木さんはまったり組側にいたので久々に後ろにくっついて走り方や足の置き方を観察させていただいた。いつ見ても軽やかな走りはぜひとも見習いたいものだ。
万三郎岳の手前。高度1400mの空中歩廊。
途中、八丁池から万三郎岳へ向かう途中でがっつり組が道に迷い立ち往生していて鏑木さんが道を探すというハプニングも。正しいルートに倒木があり先が見えなくなっていて、過去にそこで迷った人の踏み跡がルートから外れる方向についていたため、それにつられてしまったのが原因だった。特にこの時期は落葉によって道が非常わかりづらい。常にルートについては細心の注意を払う必要があるが、大体の場合は間違えたルートに行くと狭いのに木の根と石でとても走れるような状況でなくなるのでその時点で道を間違えたと判断して戻るべきなのだろう。
伊豆半島が一望できる。R136沿いに開けている様子や、雲で頂上が見えないが、富士山も見える。
バスの本数が少ないため、バスに間に合わすべく帰りはやや急ぎ気味で戻る。一本(1時間後…)遅れると風呂に入る時間がなくなるという状況であったが、まったり組の一番最後の人も帰りのバスの到着予定時刻ジャストにゴールする(実際はバスが遅れたので5分ほど余裕があったが)という何ともギリギリ感たっぷり。OSJのイベントは毎回こういう感じの気がする。今のところは毎回ギリギリですべて間に合っているのでいいが…
麓では気温が4~5℃とそこまで寒い感じはしなかったが、山の上はハピトレ箱根同様にかなりの冷え込みだった。特にルート途中の八丁池は凍りついていた。行動食を食べるわずかな時間に手袋を外しただけでしもやけ気味になる。上りはすぐに暑くなるので着込めないし、止まるとすぐに冷える。冬場のトレランの装備の難しさを感じる。今回もウインドストッパーのベスト、パンツ、手袋でジャケットを持っているという状況だったが、ウインドストッパー素材はあくまでも防風性だけで保温性はないのでその部分はインナーで工夫する必要がある。トレラン用にそういった製品はないのでスキーやスノボーなどのウインタースポーツ向けのインナーも試してみる価値はありそうだ。
凍った八丁池。スケートができそう…。
帰りはOSJ西湖で帰りに車に乗せていただいた方、神流で帰りに車に乗せていただいた方、家が近い方の3名を乗せ、夕食を足柄SAで取りつつ帰る。結局ハピトレと今回で行き帰りの計4回も足柄SAを利用した。年末とはいえ平日で上り線なので東名高速が大和トンネルも快調に飛ばすことができ3時間半強で帰宅。伊豆は大して距離はない(片道160Km)ので混んでさえいなければアクセスも不便ではない。トレイル行きの交通手段は常に悩むところの一つである。
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石川弘樹さんのイベント、ハッピートレイルに参加するため箱根へ。ハピトレには今年のGWに千葉に参加して以来2回目。今回は2日間の2日目のみの参加。初日のパーティは、ゲームがあったり石川さんが過去にイベントで使用したウェアなどのオークションが行われたりで大いに盛り上がったようだ。
チェーンなどの凍結対策アイテムを持っていないので、ここ数日の冷え込みからかなり心配ではあったが車で箱根へと向かう。トレラン紀行で3週間前に行ったときよりも富士山の白い部分がずっと大きくなっている。御殿場から箱根への峠で富士山のすばらしい眺めが見えたので思わず峠の茶屋に車を停めて写真撮影(本記事のトップ)。山梨側の樹海が足元に広がる眺めもよかったが、ここからは御殿場の街が広がる向こうに富士という眺め。
家から結局1時間半ほどで到着。行き先にもよるが、高速でのアクセスが容易な場所であると渋滞に巻き込まれなければ公共交通機関よりも大幅に早く着くことができる。石川さんの愛犬2匹がお出迎え。
とても人なつこい。
今回のコースはバスで仙石まで移動した後、金時山を登り、乙女峠~長尾峠~湖尻峠と外輪山を縦走して芦ノ湖近くの箱根高原ホテルに戻るというコース。ちなみに裏ハッピートレイルとして行われたタッキートレイルではその逆ルートだった。こちらが金時山を下りた辺りでタッキー組と遭遇したので、相当なペースの違いがあったようである。さすがはがんがん突っ走るタッキートレイル。
箱根は気温が0℃前後という相当寒い状況だったのでウェアも完全に冬仕様で行った。冬のトレランのウェアの基本は汗でインナーを濡らさないこと、したがって重ね着をして適当な着衣量に随時調節する必要がある。ウインドストッパー素材のジャケット、べスト、パンツ、グローブの耐風4点セットとTシャツ、長袖インナー、タイツ、ニット帽という構成で、使わなかったが一応フリース(ポーラーテック素材、保温性に優れているらしい?)も携行していた。準備する時点では普段のスタイルの短パン+ハーフタイツ+ゲイターでいいかと思っていたが、箱根についた時点で大間違いであることが分かった。たまたま安売りで2週間前にゲットしたウインドストッパーのパンツがこんなところで役に立つとは。他の参加者では短パン+ゲイターで膝露出という猛者もいたし、短パン+防寒防風性能なしのタイツという人が多かった。防風性のなしのタイツではかなり寒いのでレッグウォーマー等を履いた方がいいだろう。ウインドブレーカーの下もそれなりに役立つかもしれない。上は比較的装備がイメージしやすいが、下についてもやはり寒い日はそれなりの対策をすべきである。
今日は気温というよりも、風の冷たさを強く感じる一日であった。山頂を含め、開けた場所では強烈な寒風が吹き荒れていた。写真を撮るために1分ぐらい手袋を脱いでいた手が凍り付いていくような感覚を感じるほど。一応ウインドストッパーという防風性能を謳っている商品ではあるが、さすがに氷点下の風を浴びるとかなり寒く感じる。アウターに軽量ダウンを持つかとなると微妙なところではあるが。そもそも持っていないが、ネックウォーマー、アームウォーマー、レッグウォーマーはあると便利だろう。
金時山への上りは8月のタッキートレイル富士箱根50K(日没で40Kで打ち切り)で下ったコースの逆ルートである。あのときは悪天候で頂上は真っ白、下山ルートは日没で真っ暗という状況だったが、今日は頂上からしっかりと富士山を眺めることができた。その後もコース上では終始富士山の絶景ポイントを繰り返しながら進んだ。トレラン紀行では山梨側から、ハピトレでは静岡(箱根は正確には神奈川)側から存分に堪能することができ大満足。あの山の周りをUTMFではぐるっと1周するのかと思うとわくわくする。
金時山までの上りは急だったが、後は下り基調で上りが時々あるというコース。霜がコースを覆っているため、解けてドロドロのところが多く、全体的に滑りやすかった。また、溝状になっているところが多いので、下りはそれなりにテクニカルである。石川さんのイベントは比較的まったりと進むので(本人はペースが遅いと物足りなさを隠していないが)、昨日の中途半端な25k走りこみでハムストリングが張ってる脚にはちょうどよかった。参加者数が30人強と非常に多いのでどうしても走力の差もかなり大きくなり、前と後ろがすぐに離れてしまう。それでも、ずっと後ろにいた人を前に走らせるなど一定の配慮はあったが、参加人数とレベルの調整はどうにかした方がいいだろう。
参加者はいっぱい。左の方にレクチャーする石川さん。
金時山から。寒風が吹き荒れ寒かった。でも、夏のタッキートレイルのときも蒸し暑い一日だったのにここだけ風が吹き荒れて寒かった記憶が。
湖尻峠辺りからの眺め。
昨日右足を4回も捻ってしまっていたが、今日は反対の左足を2回捻ってしまった。すぐに走れる程度の痛みだったので、そこまでひどくはないが、これが逆に危険で適切な処置を怠ると長引く原因になってしまう。どうも何度も捻るのは、一回捻った後に走れるといっても痛みがあるので痛みが出ないようにと変な足の置き方を無意識のうちにしてしまい、その結果としてまた捻るという状況のようである。やはり1回でも捻ったらすぐに中止して動かさないのが最高の対策である。そうはいってもせっかくトレイルに来ると走りたいという人情をどうやって押さえ込むか。風呂に入るのも良くないこととは分かっているが、温泉で両足を避けて風呂に入るなど不可能なので、終了後は普通に入ってしまった。とりあえず、アイシングとテーピングを毎日念入りにするが、29日の伊豆トレイルに何とか間に合ってくれればという状況である。
本日はトレーニングのため三保市民の森・新治市民の森へ行ってきた。好天が予想されているため、奥武蔵方面に行こうかとも思っていたが、湘南国際対策でトレーニングが必要なこと、明日も箱根ハッピートレイルでツーリングがあることを考えトレーニングの日とした。眺望は特に期待せずに行ったが、森の北側がちょうど高台になっていて眺めがよく、丹沢から奥多摩方面まで一望できた。急に冷え込んだが、山の上の方はそれもあってか白くなっていた。
湘南国際対策第一弾として8時間耐久トレイルLSDを行うべく、6時半には家を出ようかと思っていた。しかし、二度寝して起きたら9時過ぎ、結局走り始めたのが11時である。まずは長津田駅から霧が丘団地(霧が丘公園の丘にひと上り)経由で新治市民の森へ。三保市民の森は2回ほど行ったことがあるが、新治の方はこれまで行ったことがなかった。というか正確にいうと、三保市民の森と併せて行こうとしたときは暗くなって入り口が分からずたどり着けなかった。紅葉が終わって落葉した葉が敷き詰められたトレイルはふかふかの部分もあり、それなりに快適。コースは三保市民の森よりもアップダウンもなく走りやすい。より里山的なトレイルである。ただし、地図で見ると三保市民も森よりかなり大きく見えるが、それほど長いコースが取れるわけでもない。
森に入ってすぐのところで間違えてコースを外れた急斜面を下りることになり、そこでぐきっと前々から痛めていた右足をやってしまう。一回やってしまうとフォームが悪くなるのか結局今日は4回も捻った。腫れていないようなので固定してアイシングすればすぐに治ると思うが、やはりトレイルには常に捻挫がつきもので足元に注意しないといけない。
1回目のときはすぐによくなりそうだったので、無視して走れるだけ走ろうと思ったが、2回目の方が程度がひどく、そこで森のなかの主要なコースが把握できる程度に走って打ち切ることを決断した。新治市民の森の後に三保市民の森に行ったが、こちらはよりワイルドな感じのコースで、谷に向かっている斜面に森があるようなイメージ。ポラールのセミナーで行った際のコースを思い出しつつ、適度に走って終了。
その後は長津田駅まで走って戻る。ロード部分が長かったが、距離は合計で25キロほど。本当はトレイル走った後に家まで20キロ強走って帰ることを目論んでいたが、足首の治療優先のため、普通に電車で帰宅。午後になって冷え込みが厳しくなってきたのでケガが原因とはいえ、この選択は適切だったと思う。何しろ、その辺の公園に行くような感じで、手ぶらでハンドライトだけ持っている状況だったので。
家から近いトレイルというのはすばらしい。しかも走れるトレイルなのでいくらでも追い込むことが可能である。25キロで累積高低600mとアップダウンは記録上は少ないが、大きな上り下りがないだけで小刻みはにあると思う。信越五岳のような走り続けないといけないレースのトレーニングには最適な場所である。足首にはくれぐれも注意する必要があるが。
湘南国際に向けてはこれ以上足首に負荷がかかるといけないのでトレイルよりもロードでトレーニングをすべきで、次は多摩川100Kか峠走か、どちらかを大会前にやりたい。
湘南国際対策第一弾として8時間耐久トレイルLSDを行うべく、6時半には家を出ようかと思っていた。しかし、二度寝して起きたら9時過ぎ、結局走り始めたのが11時である。まずは長津田駅から霧が丘団地(霧が丘公園の丘にひと上り)経由で新治市民の森へ。三保市民の森は2回ほど行ったことがあるが、新治の方はこれまで行ったことがなかった。というか正確にいうと、三保市民の森と併せて行こうとしたときは暗くなって入り口が分からずたどり着けなかった。紅葉が終わって落葉した葉が敷き詰められたトレイルはふかふかの部分もあり、それなりに快適。コースは三保市民の森よりもアップダウンもなく走りやすい。より里山的なトレイルである。ただし、地図で見ると三保市民も森よりかなり大きく見えるが、それほど長いコースが取れるわけでもない。
森に入ってすぐのところで間違えてコースを外れた急斜面を下りることになり、そこでぐきっと前々から痛めていた右足をやってしまう。一回やってしまうとフォームが悪くなるのか結局今日は4回も捻った。腫れていないようなので固定してアイシングすればすぐに治ると思うが、やはりトレイルには常に捻挫がつきもので足元に注意しないといけない。
1回目のときはすぐによくなりそうだったので、無視して走れるだけ走ろうと思ったが、2回目の方が程度がひどく、そこで森のなかの主要なコースが把握できる程度に走って打ち切ることを決断した。新治市民の森の後に三保市民の森に行ったが、こちらはよりワイルドな感じのコースで、谷に向かっている斜面に森があるようなイメージ。ポラールのセミナーで行った際のコースを思い出しつつ、適度に走って終了。
その後は長津田駅まで走って戻る。ロード部分が長かったが、距離は合計で25キロほど。本当はトレイル走った後に家まで20キロ強走って帰ることを目論んでいたが、足首の治療優先のため、普通に電車で帰宅。午後になって冷え込みが厳しくなってきたのでケガが原因とはいえ、この選択は適切だったと思う。何しろ、その辺の公園に行くような感じで、手ぶらでハンドライトだけ持っている状況だったので。
家から近いトレイルというのはすばらしい。しかも走れるトレイルなのでいくらでも追い込むことが可能である。25キロで累積高低600mとアップダウンは記録上は少ないが、大きな上り下りがないだけで小刻みはにあると思う。信越五岳のような走り続けないといけないレースのトレーニングには最適な場所である。足首にはくれぐれも注意する必要があるが。
湘南国際に向けてはこれ以上足首に負荷がかかるといけないのでトレイルよりもロードでトレーニングをすべきで、次は多摩川100Kか峠走か、どちらかを大会前にやりたい。
ハピトレ箱根の案内が到着。今年も残すところあと10日となったが石川・鏑木両巨匠のイベントにこれから1回ずつ参加する。今年のはじめに鏑木さんが講師、松本大さんと神原百合さんがサポートで行われたFields主催の房総でのイベントに参加して以来、色々なイベントに参加してきた。特に7月末以降、トレイルに行かなかった週末はほとんどない。どれもそれなりに楽しむことができた。しかし、先週末に房総に行った際にも感じたが大人数で行くツーリングよりも少人数で気ままに走ったり歩いたり、道に迷ったりする方が時間を気にせず自然の中に解き放たれるという点ではトレイルランニングの醍醐味を満喫できると思う。どうしてもツーリングだと周りについていくのと、時々ある絶景ポイントの繰り返しになってしまいがちである。来年はもう少しルート開拓を自力で行うこと、素晴らしいトレイルを探す旅に出ることを目標としたい。
昨日は神流のDVDが到着。楽しかった大会の思い出がよみがえる。知り合いがインタビューを受けていたり、走っている姿があちらこちらに収録されている。NHKのいっとろっけんでは見苦しい姿が放映されてしまったがこちらではゴールシーンと持倉エイドで遠くの方に一瞬映っている程度。途中で挫折して返送できていなかったアンケートが11月末までと書いてあったが、DVDの到着で書き途中だったのを思い出したので今頃になって返送した。本日届いたランネットのメルマガによると、神流は評価点が93.5点もついているらしい。来年のクリック戦争が熾烈を極めそうだ。また、UTMFについても触れられていたが、エントリー開始予定日まで平日はもうあと2日しかない。どの段階で公式発表がなされるのか。
トレランのレースやイベントを通じて知り合った人脈もこの1年で得られた大切なものである。先日のみたけのレースの際にもこの間セミナーでお会いしましたよね?なんて声を掛けられるがそう言われてもろくにセミナー中に会話をしてない人だと全く覚えていなかったりということもある。多少なりとも会話していれば絶対に忘れていることはないと思うのだが。100マイルレースの事前懇談会でも見覚えのない人から挨拶されたし、神流のレースではこちらは以前会ったことを全く覚えていないのにちゃっかり帰りの車に乗せてもらったりした。そして、人と人とのつながりからこの世界の狭さを感じることが多々ある。
残すところあと10日間、楽しんでいきたいと思う。
昨日は神流のDVDが到着。楽しかった大会の思い出がよみがえる。知り合いがインタビューを受けていたり、走っている姿があちらこちらに収録されている。NHKのいっとろっけんでは見苦しい姿が放映されてしまったがこちらではゴールシーンと持倉エイドで遠くの方に一瞬映っている程度。途中で挫折して返送できていなかったアンケートが11月末までと書いてあったが、DVDの到着で書き途中だったのを思い出したので今頃になって返送した。本日届いたランネットのメルマガによると、神流は評価点が93.5点もついているらしい。来年のクリック戦争が熾烈を極めそうだ。また、UTMFについても触れられていたが、エントリー開始予定日まで平日はもうあと2日しかない。どの段階で公式発表がなされるのか。
トレランのレースやイベントを通じて知り合った人脈もこの1年で得られた大切なものである。先日のみたけのレースの際にもこの間セミナーでお会いしましたよね?なんて声を掛けられるがそう言われてもろくにセミナー中に会話をしてない人だと全く覚えていなかったりということもある。多少なりとも会話していれば絶対に忘れていることはないと思うのだが。100マイルレースの事前懇談会でも見覚えのない人から挨拶されたし、神流のレースではこちらは以前会ったことを全く覚えていないのにちゃっかり帰りの車に乗せてもらったりした。そして、人と人とのつながりからこの世界の狭さを感じることが多々ある。
残すところあと10日間、楽しんでいきたいと思う。
土曜日は房総トレイルへ。今年のGW前にハッピートレイルで行った清和県民の森へ行ってきた。房総半島なら紅葉がまだあるのではなんて淡い期待を抱いていたが、ほぼ散っていた。ちょうど本栖湖に今月初めに行ったときと同様で所々に色付きが遅い木が散らずに残っているという状況。しかし、落葉のトレイルはふかふかの絨毯のようで実に快適な足場。それでも、木の根が張り巡らされて岩場や激下り、藪もありなかなかテクニカルで楽しめるコース。途中の安房高山は谷間に田園地帯が広がり、鴨川の街並みの向こう側には太平洋が望めるという絶景ポイント。夏場だと藪が茂り、水場もないので大変だろうが、冬場のトレランには最適なフィールドである。最近は房総半島の高速道路が整備されたので都内からのアクセスも非常に便利で、しかもすぐ近くに入浴できる場所があるというのもすばらしい。清和県民の森は万人向けだが、そこから出て安房高山方面へ向かう場合はテクニカルなコースで危険箇所もあるのでそれなりに経験が必要だし、さらにその先まで行く場合はロストしやすい(自分がしただけだが…)ので地図とコンパスが扱える人が同伴していないと厳しいだろう。
コースと標識が整備された県民の森は快適なトレランフィールド
今回は清和県民の森の中を大回りしつつ、ハピトレのコースを途中からなぞり、さらにハピトレでは時間切れでいけなかったエリアにも行こうという贅沢なコースを考えていた。しかし、地形図を持っていかなかったため、途中でロストして時間をかなり食われたので半分ほどのところで来た道を引き返して帰った。冬至まであと数日と一番日が短い時期なので下山時刻は常ににらみながらだったが、快晴の日、房総の低山のおかげか16時半でもライトが不要だった。とはいえ、15時40分頃には一度ロードに下りていて、その時間は標識が張り巡らされた清和県民の森の中である。道しるべが不明瞭な場所で暗くなったらひとたまりもないので16時には下山している必要があるだろう。ただ、夕日の差し込む時間帯の清和県民の森の中が非常に美しかったことは道迷いによる時間ロスの思わぬ副産物であった。
夕闇に染まる木陰の青、木漏れ日が照らす赤。夕暮れ時の清和県民の森は非常に美しかった。
今回はセミナー参加ではない形で気ままにトレイルに行く楽しさを再発見することができた。セミナーの場合、大抵は講師がおすすめするコースだから走りやすかったり、絶景があったりとするものだが、設定されたコースをただ前の人についていくという状況であり、あまり自分で考える必要がない。しかし、個人的にいく場合は分岐点での方向判断、コースの設定等、自分で考えるという作業が多々発生する。今回のように時には道を間違ってしまうこともあるが、そういうことも含めてトレイルランニングの楽しみであると再認識した。自分でルートを見つけるという要素がトレランを創造的なスポーツとしているともいえる。ただレースでタイムを競うだけがトレイルランニングではない。来年はセミナーばかり行かず、地図とコンパス片手のトレランの機会を増やして行きたい。
清和県民の森~安房高山間のトレイルにはハッピートレイル後に参加者の誰かがつけたのか、蛍光色の赤テープがついていたので特に道に迷うようなことはなかった。途中激下りのところはテープなしだと行き止まりと思ってしまうようなだが、真下を覗き込むような方向に次のテープがあり、正しいルートへ行くことができた。一度林道に下りて100mもないくら林道を通ってトンネル脇の法面が始まる手前に藪の中に入るように次のトレイルの入り口があるのだが、これは少々わかりづらい。ちなみに高山から下山してくるときも、林道に正しく戻る道が非常にわかりづらいので要注意である。特に暗くなったらルートが全く見えないと思うので絶対に日没前に戻る必要がある。
県民の森~安房高山は行き止りと見せかけて激下りがあったりするが、赤テープを頼りに進めば迷わないはず
ロープが張られた滑り落ちるほどの坂を下りて一旦ロードに出るポイント。ロード側から入る場合は非常にわかりづらい。下山時であればロードを下って国道に出る方が確実に帰ることができる。
ロードに出た後安房高山へ上るポイント。法面の脇に山頂へと続くトレイルの入り口がある。下山してくるときは非常にわかりづらいので注意。谷底には車と思われるものの残骸が…
法面の上から林道を見下ろす。高所恐怖症の人は見ないほうがいい…といっても房総トレイルはものすごく高い塀の上のような、断崖絶壁上の細い尾根筋が多いので高いところが苦手な人には向かない。
ロード脇の草が生い茂り、足場の狭いトレイルから一気に上っていくと安房高山の絶景ポイントにたどりつく。ハピトレコースでは安房高山から林道に下りて、林道脇の愛宕神社を経由しつつ再び林道をかなり進み、三郡山の標識から再びトレイルに入る。今回は愛宕神社から降りた後、林道に戻らず、トレイルを通っていたら他の目的でつけられたテープの方に進んでしまい、とても走れるようなものではない、ケーブルのように張り巡らされた木の根だらけの尾根、崖のような(崖そのものの)激下り、斜面にへばりつくトラバースがある尾根に迷い込んでしまった。房総半島は大地が激しく蛇行して入り組んだ川によって浸食されているので塀のような尾根が迷路のように張り巡らされている。したがって、ロストすると尾根の先端は川までの数十メートル、もしくは100メートル以上の切り立った断崖になっているので非常に危険である。あまり踏まれていないエリアにいく場合は地形図とコンパスが絶対に必要である。ロストしてから引き返す際に、正しいコースが走れるような感じで迷い込んだ場所とは大違いだった。ハピトレのときに石川弘樹さんが道をしっかり見ていれば迷うことは有り得ないという名セリフをはいた後にロストした実績がある。余計なことを言ったがために…
愛宕神社。ここから下った後にロストした。
今回はロストした後に林道に戻った後、西へ進んで三郡山への分岐路までたどり着いたが、随分長く走った感じがすること、ここが正しいコースの入り口であるか自信がない、仮に正しかったとしてもこの先は石川さんも迷ったコース、既に時間は14時半過ぎといった理由で引き返すことにした。安房高山の山頂まで戻るまでに結局道迷いを含め、2時間半かかった。今回は5時間強の行動時間だったので、半分をここの区間で使ったことになる。ただし、この部分は走れる林道があるせいか、走行距離も結構長かったようである。行動時間中、林道では車やオートバイと何度かすれ違ったが、山の中では他の人に全く会わなかった。高尾陣馬のように人だらけのところとは違って快適に走れる側面もあるが、道迷いをしたらそれで終わりなので慎重に行動する必要がある。不安があるからということで引き返す決断をしたのは非常に正しかったと思う。
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