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トレイルラン関係を中心に日々の出来事や思ったことを書き連ねて行きます。
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土曜日は鏑木中級セミナー。その前にUTMFのエントリー合戦が午前中は行われた。結局1時間とかからずに締め切ったようだ。まあこれについてはどの程度のエントリーが開始と同時に誰も予測ができていなかったところがあるが、平日仕事を休む必要があるのにここまで早いとは思わなかった。今年は現状では出場資格がないのでとりあえずエントリーを適当に行ってからネゴるということも考えていたが、そもそもクリック合戦に参戦せず、すぐ締め切ったのだからもはや仕方あるまい。100マイルという限界の先へと挑戦するために、STYではなくUTMFに出るべきとは鏑木さんが何度も事前懇談会で強調されていたことである。Chamonixの場合は行くことにこそ意味があるのでUTMBでなくCCCでも出る価値は大いにあるが、STYの場合は比較的簡単にアクセスできるエリアであることを考えてもわざわざ出場しようという気にはならない。UTMFには海外トップ選手も来るということなのでその辺りも含め、当日は応援・観戦に行こうかと思う。トップ選手の走りを見るというのはレースに出ない者が持つ特権。

本日のセミナーでは材木座→マリーナ→披露山→逗子海岸→葉山中尾根→乳頭山→県道に下りてコンビニ休憩→乳頭山(別ルートで)→逗子駅→バスで材木座というルートで24km前後か。天気は決して良くはなかったが、気温は暖かく、走るのに最適なコンデディションであったし、終盤の夕日もきれいだった。葉山エリアは民家の裏手にも関わらず、なかなかワイルドで走り応えのあるコース。葉山の中尾根の小刻みなアップダウンは道志の山伏峠~菰釣山の区間に通ずるところもあり、トレーニング向きでもある。必ずしもアクセスに時間がかかるところまで行かなくともいいトレイルはある。中級セミナーを始め、何度か出た三浦トレイルも大体わかってきたつもりになってきていたので鏑木セミナーも当面いいかと思っていたが、まだまだコースのバリエーションはあり奥が深い。
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潮が普段よりも引いていたので岸壁沿いの青ノリ地帯を通りながらのスタート
HOAK試用者はバランスを取るのに戸惑っていたが、ここ以外は終始履き心地よかったとか

HOKAのプロモーションが行われていてセミナーで試せると勧められたが残念ながらサイズが合わず。セミナー参加者のうち4~5人が試していた。一様にいい!という反応。自分のサイズがなかったとはいえこういった機会があるのはいいことだ。特に靴の場合は履いただけではなく、走らないとコメントができないので。OSJの鎌倉で行われるセミナーは新しいギアのテストに非常に向いていると思う。当然レースは自分の靴で走るわけだが、それ以外のイベントで靴が借りれる場合は積極的に試してみるのもいいだろう。
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チームHOKA!

初めに自己紹介をしたが、参加者にやたらとUTMFのエントリーを済ませた人が多かったのが印象的だった。まあある意味大会の申込日に実行委員長がセミナーをしているというのも凄いことではあるが、速攻で定員超えたことについてもかなりプレッシャーを感じているようだった。あれ、資格持ってないの?なんて聞かれたがまあ実際ないしエントリーも締め切ったので。君はまだ若いんだから、いずれ機会はある、そんなに生き急がなくていいよと言われた。UTMF自体は休暇を取れるかが微妙なので来年以降はないだろうが、生き急いでいるという指摘は全然別のことで他の人から言われたこともあり、そうかもしれない。確かに、レースに出ることがトレランの全てではない。目的のレースに出れても出れなくてもトレランを楽しむことはできる。レースである以上タイムが計測され順位がつくが、優勝を目指すランナー以外にはあくまでもトレイルを走るきっかけに過ぎない。人の考えに意見などできる身分ではないが、好タイムを出すことをトレイルランニングの目的としているトレイルランナーが多いとしたら一生かかっても世間のトレイルランニングに対する評価が上がることはないだろう。

帰りにクラブハウスから駅まで向かう際に、帰宅される滝川さんと途中までお話しながら歩いた。色々な話から滝川さんがどんな気持ちでイベントを主催しているかが伺え、非常に胸が熱くなった。たしかにOSJのレースはアクセスが超不便なところが多い。しかし、アクセスが悪いからこそそういう地域を盛り上げるためにレースを開催するのだと。誰がやっても人が集まるようなところではそれなりの成果が出るに決まっているけど、それは他の人がやればいい、と熱く語っていた。特に日帰りで開催できるような場所では参加者はレースに出るだけで大して開催地にとってメリットもないとも。まあ近場のハコネとかでやっていた時期もあるじゃん、ていう野暮なツッコミもできるが、非常に興味深い話である。経営判断としては儲からないことに投資をするという点で決して合理的ではないが、トレイルランという文化の種を各地に撒こうとしている壮大で野心的な計画である。鏑木さんも神流や徳島で行われていることは大変すばらしいものである。きっかけをつくり運営は地元に移譲する、そうなる大会が増えればいいなと思う。

OSJでは5日間にわたって行われる200キロのレースも現在計画中である。野反→志賀野反→志賀という連戦が行われた年もあったが、合計が200キロともなると既存のレースとは異なる、全く新しいコンセプトの試みなので非常に注目するところである。平均して毎日40キロずつ走って計200キロというのは非常に興味がある。トレランで、自分の足を使って旅をするという聞いただけでワクワクするような話。恐らくは夜間走行をほとんど含まないとは思うが、昼の明るい時間に存分にトレイルを楽しめるのも魅力的である。夜間も走って長い距離のレースでは限界への挑戦ができるかもしれないが、トレイルと景色を楽しむことができない。そしてトレイルランニングで限界へ挑戦する必然性はどこにもない。

それにしても滝川次郎…人に夢を与え、なんかやる気にさせる彼の能力は素晴らしい。

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3連休の中日に前々から都心からの眺めの中で気になっていた武甲山についに行くことができた。奥武蔵の尾根の末端部分で1つだけ存在を主張している山、それが武甲山である。横瀬駅~武甲山~小持山~大持山~武川岳~山伏峠~名郷の25km弱、累積高低1700mのなかなかハードなコースであった。横瀬駅が250mで武甲山が1300mなのでそこだけで1000m以上の高低差があるが、その先の縦走ルートも長く急な上り下りを繰り返していて、かなり足が鍛えられるコースである。ファンランで緩く走るつもりで来たのに全くそんなコースではなかった。
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稜線上にはこんな岩場も…

横瀬駅からセメント工場のプラントが立ち並ぶたるいロードをジョグしながら一の鳥居へ。ここから武甲山への本格的な上りが始まる。道沿いに水が流れていてしかも凍結していて、この先どうなるという不安を大いに抱かせてくれたが、前日の寒さもなんのその、穏やかで暖かい天気だったので頂上まで、寒さに関して不満を抱くようなことは一切なかった。もちろん止まると風が冷たく感じられることもあったが、終始ジャケットは着ていなかったが、何ら問題なかった。武甲山の表参道登山道は50丁目の頂上まで1丁目からどんどん数字が増えていくので、今どのくらいのところにいるのかも分かり、途中で休憩を挟むことなく一気に頂上までたどりついた。頂上からは秩父の町と羊山、浅間山・赤城山・つくば山が眺めることができ、関東平野を見渡すことができる圧倒的な景観であった。神流町の西上州の山々もバッチリである。惜しむらくは都心方面がガスっていてスカイツリーを含め、東京のモニュメンタルな部分はほとんど見ることができなかったことだが。大山から見る相模湾と横浜、都心方面の眺めもすばらしいが、ここの方がよりダイナミックである。シバザクラの時期にまた見に来たい眺めである。
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表参道の35丁目あたりにある大杉。樹齢についてはぐぐったら200年とか500年とか1000年とかバラバラな見解で何ともいい加減な情報だらけ…

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秩父の街の眺め。中央で逆三角形の形をしているのがシバザクラで有名な羊山公園。花のシーズンにはここがピンクに染まる。

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神流の山々とその奥に見えにくいが、真っ白になった浅間山が見える。西上州縦走トレランも楽しそうだ。1000~1500m級の稜線だが、雪もないようだし。ただ狩猟シーズンに入山可能なエリアは問い合わせないと色々と面倒だろう。

小持山あたりから振り返ると武甲山がくっきりと見え(本記事トップの写真)、またガスっている中に恐らく新宿と思しきビル群や、立川のビルが見えた。激上り、激下りはあるものの、稜線はすばらしい眺めの中を走ることができる場所もあり、眺めに関してはすばらしいコースである。暖かい時期であれば夜景を眺めるナイトランも楽しいかも。武川岳から山伏峠への下りは長く急な下りな上に凍結箇所がいくつかあり、かなりスリリングだった。杉の樹林帯の中は凍っていないのに、開けたところで足元が凍っていてつるつる。泥と違って氷のツルツルは滑り方が半端ではない。武甲山よりは標高が低い場所だが、日当たりが悪いことによるものか。積雪はまだしてなかったが。

武甲山の頂上からは小持山、大持山を経て武川岳へ上り、さらに一度山伏峠を越えて伊豆が岳を通り、後はできる限り飯能方面へ戻ったところでゴールいうつもりだった。しかし、急なアップダウンにあまりペースが上がらなかったこともあり、山伏峠で伊豆が岳を目指すのをあきらめて名郷へとロードを下って終了。伊豆が岳の鎖場は夕方に疲労が来ている状況では厳しかったと思われるのでこの判断はまあ妥当なところか。バスがちょうどよく来たが、飯能駅まで790円。しかも疲れた体では酔ってしまうようなキツイ道であった。このルートからエスケープする場合はなるべく西武線の方に下りるべきか。
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大持山から妻坂峠への下りの手前からの眺め。写真中央の一番手前の稜線左側のピークが武川岳、手前から2つ目の稜線上のピークが伊豆が岳。結局この稜線の間のロードを下った。

飯能へ到着後は駅近くで入浴し、駅前の中華で食事。どちらもかおちんさんのブログより情報を頂いた。早い、安い、旨いと三拍子揃ったすばらしい店であった。一度にたくさん頼むと一気に大量の料理が来るのでこまめに頼むべきか。トレランで消費したカロリーをしっかりと再摂取して満足。
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安くてボリューム満点。

奥武蔵のコースは高尾よりもアップダウンがあり、奥多摩よりもアクセスは便利、丹沢と比べてエスケープルートが豊富とトレランに適した要素満載である。ただし眺めは最高だが、森は杉林が多くあまり趣はないので決して走ってすごく楽しい森というわけではない。25キロ弱で1700の累積高低が取れるコースは丹沢方面など、限られてくるので激しいトレーニングには最適なコースだと思う。といっても子の権現~飯能など、メジャールートは他にたくさんあるので徐々に開拓していきたい。
チームリガード2010の第1回こそ練改めこそトレイル(こそトレ)を新治市民の森・三保市民の森にて行った。色々と要望を受けて企画したが、箱根駅伝?何それ?正月は走るっきゃないでしょ、と集まった猛者は3人だけ。共同主催者となっている走り屋もケガが癒えずDNS。これでこそ、こそトレの名にふさわしい集まり。長津田駅からのロード往復と新治市民の森を大きく2周、三保市民の森を個人的に設定している2kmコースをだいたい3周で25キロほど。走っていた正味の時間は3時間強なのでまあまあなペースか。途中、森と森をつなぐルートで行ったことのないルートを通ったらやや迷う。何度訪れても森の入り口とこの近辺の道路の関係性はなかなか分かりづらい。また、三保市民の森を1周りした後に若葉台団地に軽く食事をとるべく向かうが、ここでも迷路のような構造にかなり戸惑う。この辺りのルート取りがスムーズにできればより効率的なのだが…

三保市民の森・新治市民の森はアップダウンはほどよくあるが、激上りは全くないので走れるトレイルを確実に走る練習にはもってこいのコースである。また、冬場は積雪や霜があって山に行くとまともに走れる場所が少ないのでそういう点でも重宝する。そして、何よりも渋谷から30分と都心から近い。ただ、こういったコースでは激上り、激下りの対策はできないのでそういったトレーニングにはそれなりの山に行く必要がある。

終了後は長津田駅前の銭湯が休業(2日は営業してるのに!)だったため、十日市場・青葉台から送迎バスが出ている東名港北PA近くのスーパー銭湯ヨコヤマユーランド緑へ。やたらと人気で超混雑していた。でも、このコースを走った後の入浴にはかなり便利かもしれない。その場合は十日市場をスタート/ゴールに設定すれば可能である。
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新年あけましておめでとうございます。皆様にとって2011年が素晴らしい1年となりますように。

今年はUTMFに出るぞ!ということで年賀状もウサギが富士山を回って日の出の方へ向かうという図案にしてみた。来年は富士山を龍がぐるぐる巻きにすればいいという、使いまわしの効く合理的なデザインである。という冗談はさておき、言うまでもなく100マイルレースが来年の最大の目玉であり、レースが行われる限り出場予定である。この途方もない距離に対して自分の力がどこまで通用するのか、完走できなかったとしても48時間の中で自分が何を得ることができるか。大会がうまく運営されるかもあやしいし(現状でも疑念はまったく払拭されていない)ころもあり、当初は様子見のつもりでいたが、史上最長距離、史上最大参加者数、史上最長制限時間というトレイルレースである。第1回ということでどうなるのかは誰にもわからない。その答えを見つけるためにも参加することがまずは不可欠である。

今年は奥久慈と信越五岳にも挑戦する予定である。キツイと評判のレースばかりになってしまいそうだが、UTMFを含め、この3つをクリアすれば日本で行われるレースは大体クリアしたも同然といえると思う。こういったレースをクリアした上で、レースを目指すトレイルランニングには区切りをつけたい。それからは山の楽しみ方の一つのスタイルとしてのトレイルランニングをより重視していきたいと思う。レースに出ること、レースのトレーニングとして山へ行くのではなく、走りたい山を走りたいペースで走りたいだけ走る。レースばかり目標としているとそういうスタイルから目をそらしがちである。そのためにも難しいレースをクリアしてレース中心のトレイルランニングにはケリをつける。2011年はそういう年としたい。
昨年の秋に陣馬山トレイルレースに出たのがきっかけでトレイルランニングを始めた。それまでにも山へは何度か行ったことはあったし、山の上から眺める景色は好きではあったが、山にのめり込んではいなかった。陣馬のレース後も何度かトレランには出かけたが、特に目標も設定してなかった。トレイルランニングにどっぷりとはまるようになったのはまさに2010年のことである。

転機となったのは今年の初めに房総で行われた鏑木さんのセミナーに参加したことである。まだその時点では次のレースの予定も入れてなかったし、トレイルランナーの名前も鏑木さんと石川さんぐらいしか知らなかったし、OSJって何なのかも知らなかった。たまたまUTMBのドキュメンタリー「激走モンブラン」を見た直後に鏑木さんのセミナーがあると知ってとりあえず申し込んだことがすべての始まりといっても過言ではない。正直、その時点では鏑木さんや石川さんのような超有名人のイベントに出れてラッキー程度のことしか考えていなかったし、ゲストランナーの松本大さんについては誰それ?という状況だった。

それがきっかけで鏑木さんのセミナーにはそれから立て続けに出るようになったし、石川さんのイベントにも何度か出た。トップ中のトップの方に触れるチャンスが大いにあるというのもトレランの魅力である。そして何よりもこうしたレースやイベントで毎回のようにご一緒する面々をはじめとして、色々な方と出会い、大いに刺激を受けることができたのが大きかった。100キロレースに平然とエントリーされている姿を見ていると、自分ももしかしてできるのかな?という気になる。

今年のレースとしては道志村、おんたけスカイ、神流と40kmクラスのレース3つを目標として定め、いずれも完走することができた。しかし、完走できたとはいえ、もっと早くゴールできたはずという思いはある。トレイルランニングの魅力はタイムを気にすることなく、自然に身を委ねるというところにあり、走るか歩くかというのは自分の気の向くままにすればよい。しかしレースである以上、タイムというものがつきものである。とはいってもそれは人と順位を競うというよりは、自分との闘いである。心が折れるか最後までやりきるか、残念ながら心が折れたことの方が多かったと思う。己に克つということ、それは来年の大きな課題である。

2010年はトレイルランにどっぷりとのめり込んでいった年である。その中でたくさんの人と出会い、色々なことを学ぶことができた。今年お世話になった方々どうもありがとうございました。
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